[診断](Diagnostics)ロールアウトのツールを使用すると、mental ray レンダラーが特定の動作をする理由を理解しやすくなります。特に[サンプリング レート](Sampling Rate)ツールは、レンダラーのパフォーマンスを詳細に説明します。
これらのツールのそれぞれが、フォトリアリスティックなビューではなく、分析に選択した機能を系統的に表現するレンダリングを実行します。
インタフェース
- 有効
-
このチェック ボックスにチェックマークを付けると、レンダラーは選択したツールについてのグラフィック表現をレンダリングします。
- サンプリング レート 選択すると、レンダリング時にサンプルが収集された箇所を示すイメージをレンダリングします。「サンプリング(mental ray レンダラー)」を参照してください。これによってコントラストやその他のサンプリング パラメータを調整するのが容易になります。
- [座標空間](Coordinate Space)オブジェクト、ワールド、またはカメラの座標空間を示すイメージをレンダリングします。
- [オブジェクト](Object) ローカル座標(UVW)を表示します。各オブジェクトにはそれぞれの座標空間があります。
- [ワールド](World) ワールド座標(XYZ)を表示します。同じ座標システムがすべてのオブジェクトに適用されます。
- [カメラ](Camera) ビューにスーパーインポーズされた矩形グリッドとして表示される、カメラ座標を表示します。
[サイズ](Size)グリッドのサイズを設定します。 既定値は 1.0 です。
ヒント: グリッドに邪魔なモアレ パターンが表示されてしまうような場合には、[サイズ](Size)の値を増やします。
- [フォトン](Photon)スクリーンのフォトン マップの効果をレンダリングします。 これには(コースティックスまたはグローバル イルミネーションをレンダリングするために)フォトン マップを表示する必要があります。フォトン マップが表示されていない場合、フォトン レンダリングは診断せずにシーンをレンダリングするのと同様になります。mental ray レンダラーはまずシェーディングされたシーンをレンダリングし、それを擬似色のイメージと置換します。
- [密度](Density) フォトン マップがシーンに投影されるのに合わせてレンダリングします。高密度は赤で表示され、値が低くなるにつれてレンダリングの色が暗色になります。
- [イラディアンス](Irradiance) 密度レンダリングと似ていますが、放射照度に基づいてフォトンをシェーディングします。最大放射照度は赤でレンダリングされ、値が低くなるにつれてレンダリング時の色が暗色になります。
- [BSP]BSP レイトレース アクセラレーション方法のツリーで使用されるパラメータをビジュアル化したものをレンダリングします。 レンダラーからのメッセージで、過度に深い深度または大きいサイズ値が報告された場合、またはレンダリングがいつもよりも遅く感じられる場合、これは問題を特定するのに役に立ちます。
- [デプス](Depth) 最上部が明るい赤で、下がるにつれて色が暗色になるツリー深度を示します。
- [サイズ](Size) ツリーのリーフのサイズを示し、異なるサイズのリーフが異なる色で示されます。
注: BSP 診断は BSP 方法でのみ有効です。BSP2 方法ではサポートされていません。
- [ファイナル ギャザー](Final Gather)緑の点として表示される初期ファイナル ギャザー点、および赤の点として表示される最終ファイナル ギャザー点でシーンがレンダリングされます。
アニメーションに使用する場合、赤いドットの存在は望ましくありません。これを解決するには、[FG ポイント数上の補間](Interpolate Over Num)を[半径の補間法を使用 (FG ポイント数に代用)](Use Radius Interpolation Method (Instead of Num. FG Points))の代わりに使用します。あるいは、[半径の補間法を使用 (FG ポイント数に代用)](Use Radius Interpolation Method (Instead of Num. FG Points))を使用したい場合は、[最小半径](Min. Radius)の設定を[半径](Radius)つまり最大半径にできるだけ近づけます。