オブジェクトを作成すると、法線が自動的に生成されます。通常は、この既定値の法線を使用してオブジェクトを正しくレンダリングすることができます。ただし、法線の調整が必要な場合もあります。
左: ピラミッドの面の方向を示すスパイクとして表示された法線
右: 法線を反転すると、シェーディングされたビューポートとレンダリングで、面の表示と非表示を切り替えることができる
次のオブジェクトでは、不必要な法線が表示される場合があります。
- 他のアプリケーションから読み込んだメッシュ オブジェクト
- 複雑な操作によって生成されたジオメトリ(ブール演算オブジェクト、レイズ オブジェクト、ロフトなど)
法線は、面のどちら側が「外側」かを定義するために使用します。両面マテリアルを使用している場合や、[レンダリング設定](Render Setup)ダイアログ ボックス 
[共通設定](Common)パネル [共通パラメータ](Common Parameters)ロールアウトで[両面レンダリング](Force 2-Sided)オプションをオンにしている場合を除き、面または頂点の外側がレンダリングされます。
面法線を表示または変更するには、次のいずれかの方法を実行します。
- [法線](Normal)モディファイヤを適用します。面サブオブジェクト レベルにいる場合、[法線](Normal)モディファイヤは選択されている面に適用されます。面が選択されていない場合は、オブジェクト全体に適用されます。
- [メッシュを編集](Edit Mesh)モディファイヤを適用し、面、ポリゴン、または要素のサブオブジェクト レベルに移動してから、[サーフェス プロパティ](Surface Properties)ロールアウトの機能を使用して法線が指す向きを変更します。
- オブジェクトを編集可能メッシュに変換し、面、ポリゴン、または要素サブオブジェクト レベルに移動してから、[サーフェス プロパティ](Surface Properties)ロールアウトの機能を使用します。
法線を表示
シェーディング ビューポートでオブジェクトを表示すると、法線を簡単に表示できます。この方法では、法線の矢印そのものは表示されませんが、シェーディングされたサーフェス上の法線の効果を確認することができます。また、オブジェクトの表と裏が逆に見える場合や、オブジェクトに穴が開いている場合は、一部の法線が逆を向いている可能性があります。
選択されている面または頂点の法線ベクトルを表示するには、編集可能メッシュ オブジェクトの[選択](Selection)ロールアウトまたは[メッシュを編集](Edit Mesh)モディファイヤで、法線の[法線を表示](Show Normals)チェック ボックスにチェックマークを付けます。
法線を統一
[法線を統一](Unify Normals)を使用すると、法線が一定方向に向くようになります。オブジェクトの法線の方向が一定せずに、外側を向いているものと内側を向いているものが混在していると、オブジェクトのサーフェスに穴が開いているように見えます。
[法線を統一](Unify Normals)は、[サーフェス プロパティ](Surface Properties)ロールアウトと[法線](Normals)モディファイヤにあります。
入れ子のブール演算やロフトなどの複雑なオブジェクトの作成をアニメートするとき、操作の結果、不統一な面が生成されることが予想される場合は、生成されたオブジェクトに[法線](Normal)モディファイヤを適用して[法線を統一](Unify Normals)をオンにします。
法線を反転
[法線を反転](Flip Normals)を使用すると、選択されているすべての面の方向が逆になります。法線を反転すると、オブジェクトの表裏が逆になります。
[法線を反転](Flip Normals)は、[サーフェス プロパティ](Surface Properties)ロールアウトと[法線](Normals)モディファイヤにあります。
[レイズ](Lathe)モディファイヤでは、法線が内向したオブジェクトができることがあります。[レイズ](Lathe)モディファイヤの[パラメータ](Parameters)ロールアウトにある[法線を反転](Flip Normals)チェック ボックスを使用し、法線を調整します。 また、[法線を統一](Unify)と[法線を反転](Flip)の両方をオンにすると、レイズ オブジェクトの面の向きを修正することができます。