[オブジェクト プロパティ](Object Properties)ダイアログ ボックスの[mental ray]パネルでは、mental ray レンダリングがサポートされています。具体的には、間接光機能のコースティックスとグローバル イルミネーションがサポートされています。オブジェクトがコースティックスやグローバル イルミネーションを生成するかどうか、または受けるかどうかを制御します。
該当しない場合、これらの設定は無視されます。たとえば、ライトはコースティックスを生成するように設定できますが、ライトはレンダリング可能ではないので[コースティックスを他から受ける](Receive Caustics)設定は無効です。同様に、カメラに対してもこれらの設定は無効です。
また、このパネルでは、オブジェクト単位でディスプレイスメント パラメータの設定を制御できます。

この設定を使うと、オブジェクトとファイナル ギャザーとの相互作用の処理方法を指定できます。
この設定は、コースティックスとグローバル イルミネーション(フォトン)のシミュレーションにオブジェクトが関与するどうか、さらにはオブジェクトが関与する場合の処理方法を決定します。こうした機能を使う場合は、[レンダリング設定](Render Setup)ダイアログ ボックスの[コースティックとグローバル イルミネーション](Caustics And Global Illumination)ロールアウトで、それぞれの機能に対応するチェック ボックスにチェック マークを付ける必要があります。
[コースティックスを生成](Generate Caustics)このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、オブジェクトはコースティックスを生成できます。チェックマークが付いていない場合、オブジェクトはコースティックスを生成しません。既定値ではチェックマークは付いていません。
[コースティックスを他から受ける](Receive Caustics)このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、オブジェクトは他からコースティックスを受け取ることができます。つまり、コースティックス効果がこのオブジェクトに与えられます。チェックマークが付いていない場合、オブジェクトはコースティックスを受け取りません。既定値ではチェックマークが付いています。
[グローバル イルミネーションを生成](Generate Global Illumination)このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、オブジェクトはグローバル イルミネーションを生成できます。チェックマークが付いていない場合、オブジェクトはグローバル イルミネーションを生成しません。既定値ではチェックマークは付いていません。
[グローバルイルミネーションを他から受ける](Receive Global Illumination)このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、オブジェクトは他からグローバル イルミネーションを受け取ることができます。つまり、反射光がこのオブジェクトに投射されますチェックマークが付いていない場合、オブジェクトはグローバル イルミネーションを受け取りません。既定値ではチェックマークが付いています。
[ディスプレイスメント](Displacement)領域次の設定を使用すると、ディスプレイスメント パラメータの設定をオブジェクト単位で適用できます。
mental ray レンダラーおよび iray レンダラーの両方とも、これらのディスプレイスメント設定を使用します。
[レンダラー](Renderer)パネル
[シャドウとディスプレイスメント](Shadows and Displacement)ロールアウトでのディスプレイスメント設定をすべてのオブジェクトに適用します。オブジェクト単位で設定を行う場合は、チェックマークをはずします。既定値ではチェックマークが付いています。 [最大ディスプレイス](Max. Displace)の値が大きいとレンダリングのパフォーマンスに影響を与える場合があります。一方、この値が低すぎると、レンダラーは大きなディスプレイスメント値を返し、[レンダリング メッセージ](Render Message)ウィンドウにこの効果に対する警告メッセージが表示されます。これらの警告を使用して[最大ディスプレイス](Max. Displace)値を微調整することができます。
シーン内で高さマップだけを使用している場合は、このオプションを選択しないでください。シーン内に高さマップを使用するオブジェクトと標準ディスプレイスメントを使用するオブジェクトがある場合は、オブジェクト単位でスムージングを適用してください。
このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合は、レンダラーは単純に補間された法線を使用して、ジオメトリをよりよい見た目にするためのスムージング処理を行いします。しかし、その結果は、高さマップ ディスプレイスメントには使用できません。ジオメトリに影響するスムージングは高さマップと互換性がないためです。
最大レベル たとえば、既定値を使用すると、レンダラーはディスプレイスする各メッシュの三角形を 4,096 個の小さい三角形に再分割できます。
[パラメトリック](Parametric)定期的にサーフェスの各三角形を細分割します。これは早く、標準的なほぼ平坦であるシーンに最適のオプションです。 上限はオブジェクトごとに三角形 800 万個です。