荷重を定義する

モデルが拘束されたので、追加の境界条件を適用して、試験用断片の上面サーフェスに垂直方向の変位を強制することができます。試験用断片に変位荷重を課す理由は、適用力を使用する類似の荷重よりも破損プロセスが緩やかに進行するからです。このような試験用断片が適用力の作用により破損し始めるとき、構造の荷重保持能力は低減する一方で、荷重は増加し続けるため、試験用断片は急速に破損します。変位でコントロールされる荷重では、構造が破損すると、試験用断片が保持する荷重は低減するため、より緩やかな破損速度となります。

まず、方程式の拘束を作成して、後処理中に総反力を簡単に決定できるようにする必要があります。

  1. Load_Node という名前の節点セットを作成します([Tools] > [Set] > [Create])。下図でハイライト表示されている節点を選択します。

  2. Tied_Nodes という名前の 2 つ目の節点セットを作成します。試験用断片の上面サーフェスの残りの節点を選択します。

    ヒント: これらの節点をすばやく選択するには、「角度による」選択を有効にして、面のすべての節点を選択します。次に、「個別」の選択モードに戻して、[Ctrl]を押したままクリックして、Load_Node の選択を解除します。

  3. [Interaction]モジュールに切り替えます。
  4. Tied_Nodes の Y 方向の変位を Load_Node に拘束するには、[Constraint] > [Create]を選択し、[Equation]タイプを選択します。[Edit Constraint]ダイアログ ボックスに記入すると、次のようになります。

  5. [Load] モジュールに切り替え、Displacement という名前の[Load_Step]で[Displacement/Rotation]タイプの境界条件を作成します。領域を選択するように求めるプロンプトが表示されたら、[Set]オプションを選択し、Load_Node セットを選択します。
  6. [U2]の値として 0.12 を入力します。