このセクションでは、複合材料の損傷状態を表す SDV1 について検討します。また、破損が伝播するにつれて要素がモデルから削除される様子を確認することもできます。
- ジョブが完了したら、メイン ツールバーからをクリックして、
Tutorial_6_UD_Abaqus_xs.odb
を開きます。これにより、出力データベース ファイルが開き、可視化モジュールに切り替わります。
- [Field Output]ダイアログ ボックスの変数のドロップダウン リストから[SDV1]を選択します。
- [Deformation Scale Factor]を調整し()、[Deformation Scale Factor]フィールドに 1 の値を入力します。[OK]をクリックします。
- 既定のコンター タイプは[Banded]に設定されていますが、SDV1 の表示には[Quilt]タイプの方が効果的です。[Banded]から[Quilt]に切り替えるには、メイン ツールバーからを選択し、[Contour Type]として[Quilt]を選択します。プロットは、下に示したような内容になるはずです。通常、メッシュのバリエーションによって、若干の違いが出ます。
- [Display Groups]を使用してモデルの各画層を選択表示して、試験用断片に引張荷重がかけられたときの SDV1 を調べます。
SDV1 = 3 であるときに繊維破損が発生したことを思い出してください。結果で SDV1 = 3 を確認したことがないので、これは驚くには当たりません。今まで、FIBER タイプの要素削除基準を使用していたので、要素は繊維破損時に即座に削除されます。
破損は、ノッチのどちらか一方のエッジから外側方向に伝播しているのがわかります。試験用断片は、最終的には 50 から 51 の間の増分で 2 つに分割されます。ジョブ モニタ機能を使用することで、増分 54 で解析を終了し、荷重履歴の 46% を実行せずに済みました。