さまざまな横方向荷重および境界条件に対するサンドイッチ ビームの横方向のたわみを計算します。
サンドイッチ ビーム曲げ解析を実行するには、[サンドイッチ解析]ウィンドウにある[ビーム曲げ]タブを選択します。[積層]と[サンドイッチ形状]の定義が完了したら、[ビーム曲げ]タブで次の 5 つの手順を実行します(下の図を参照)。
- [境界条件および荷重]のタイプを指定する: [境界条件および荷重]のドロップダウン メニューにはビーム端の支持方法と横方向荷重の 7 種類の異なる組み合わせが含まれています。
- [単純-単純 / 点]: 両端における単純な支持条件を指定し、スパンの中央に点荷重が適用されます(下記に示す図 a を参照)。
- [単純-単純 / 等分布]: 両端における単純な支持条件を指定し、均等な分布荷重が適用されます(下記に示す図 b を参照)。
- [自由-固定 / 点]: 片持ちビームを指定し、自由端に点荷重が適用されます(下記に示す図 c を参照)。
- [自由-固定 / 等分布]: 片持ちビームを指定し、均等な分布荷重が適用されます(下記に示す図 d を参照)。
- [自由-固定 / 3 角形]: 片持ちビームを指定し、スパンに沿って線形に変化する分布荷重が適用されます(下記に示す図 e を参照)。
- [固定-固定 / 点]: 両端が固定された支持条件を指定し、スパンの中央に点荷重が適用されます(下記に示す図 f を参照)。
- [固定-固定 / 等分布]: 両端が固定された支持条件を指定し、均等な分布荷重が適用されます(下記に示す図 g を参照)。
- 横方向荷重の大きさを指定する: ビームに点荷重が適用される場合は、横方向荷重の大きさを[W - 荷重]というラベルのボックスに力の単位で指定します。ビームに均等な分布荷重が適用される場合は、横方向荷重の大きさを[W - 分布荷重]というラベルのボックスに力/長さの単位で指定します。ビームに 3 角形の分布荷重が適用される場合(下記に示す図 e を参照)は、横方向荷重の大きさを[W - 分布荷重]というラベルのボックスに、ビームのスパン中央における力/長さの値で指定します。
- 結果を計算する: 問題定義データをすべて指定したら、[計算]をクリックしてサンドイッチ ビーム曲げ解析を実行します。出力結果には次のような内容が示されます。
- SIGfmax: 積層面シートの最大面内応力です。
- TAUcmax: コア材料内の最大横せん断応力です。 (この値は、選択したコア材料に対する許容せん断応力と比較できます。)
- たわみ: 曲げ変位のみによって引き起こされる最大横たわみです。
- 総たわみ: 曲げ変位と横せん断変位の合成効果で引き起こされる最大横たわみです。
- SIGfdcr: 臨界面ディンプル応力です。サンドイッチ パネルに「ハニカム」コアがある場合、計算された最大面シート応力「SIGfmax」が臨界面ディンプル応力「SIGfdcr」よりも大きいと、そのサンドイッチ パネルは面ディンプルタイプの座屈によって破損します。
- SIGfwcr: 臨界面リンクリング応力です。計算された最大面シート応力「SIGfmax」が臨界面リンクリング応力「SIGfwcr」よりも大きいと、そのサンドイッチ ビームは 面リンクリングタイプの座屈によって破損します。