MCT 用に単層を最適化

既存の単層の構成特性を計算します。

Helius Composite で MCT 破損基準とともに単層を使用するために、単層には関連付けられた繊維および母材材料がある必要があります。これらの構成材料特性は、複合材料特性と一致する必要があります。この計算では、「マイクロメカニックスで新しい積層特性を計算する」で使用されるのと同じマイクロメカニカル モデルが使用されます。違いは、繊維および母材特性が分かっておらず、複合材料特性が分かっていることです。このツールは最適な初期推定を繊維および母材特性に行い、目的の複合材料特性が得られるまで繰り返します。

既存の単層を最適化するには、[ユーティリティ] > [MCT 用に単層を最適化]に移動します。次のようなウィンドウが開きます。

このウィンドウでは、最適化手順を実行する前に 6 つのフィールドを修正することができます。
  1. 最適化する材料を選択: データ ファイル ツリーにある単層が一覧表示されるドロップダウン メニューから選択します。
  2. 繊維体積分率: 上の単層の繊維体積分率を入力します。範囲は 0.3 ≤ FVF < 0.9 です。この範囲外の繊維体積分率も有効ですが、MCT 材料モデルには適しません。
  3. 既定の材料特性を使用: 繊維タイプに基づいて材料特性の既定のセットを使用する場合はこのボックスを選択します。これは、構成特性が分からない場合に役立ちます。
  4. 既定の特性: [Use Default Material Properties]ボックスにチェックが入れられている場合、[Carbon]、[Kevlar]、[Glass]のいずれかの繊維タイプを選択します。
  5. 使用可能な繊維/母材: [既定の材料特性を使用]ボックスにチェックが入れられていない場合、使用可能な繊維および母材材料を選択します。このリストには、現在のマテリアル ライブラリから繊維または母材材料が追加されます。

最適化プロセス用のフィールドを設定したら、[最適化]をクリックしてプロセスを開始します。この時点で、最適化プロセスが進行中であることが Helius Composite によって通知されます。最適化手順が完了すると、最適化された材料を新しい名前で保存するよう求められます。入力された名前で単層材料が保存され、繊維および母材材料はこの名前に「_Fiber」および「_Matrix」が付け加えられた同様の名前で保存されます。最適化中に発生した過剰なエラーが警告される場合があります。これらの過剰なエラーは、不完全な、または疑わしい材料入力の結果である場合があります。