概要 - スラブ、屋根スラブのコンポーネントの厚さおよびオフセットを指定する

スタイルでスラブまたは屋根スラブのコンポーネントを作成または編集する際、固定の厚さと、スラブまたは屋根スラブの基準線からの固定オフセットを決める値を入力できます。スラブまたは屋根スラブ スタイルのすべてのコンポーネントでこれらの固定値を使用する場合は、スタイルを図面に追加する際にそのスタイルのオブジェクトの厚さを変更することはできません。(プロパティ パレットの[厚さ]の値は読み込み専用となり、オブジェクト自体の厚さのグリップは使用できません)。

スラブ コンポーネントのオフセットを指定

また、スラブまたは屋根スラブ コンポーネントの[厚さ]または[厚さオフセット]値を指定する際、[基準厚さ](BT)と呼ばれる変数を使用することもできます。この変数の既定値は 4'' ですが、スラブまたは屋根スラブを図面に追加する際やそれ以降に、プロパティ パレットやグリップ編集によって変更することができます。基準厚さ変数は単独で使用することも、コンポーネントの厚さやオフセットを計算するために使用する式の中で使用することもできます。

たとえば、下面エッジがスラブの基準線と同一である可変厚さの舗装ベースのすぐ上に、2" の舗装コンポーネントが位置するスタイルを作成する場合、次のように[厚さ]および[厚さオフセット]の値を指定します。

基準厚さ変数を使用した複雑な配置関係を表すために、[厚さ]と[厚さオフセット]の値を計算する式を作成することができます。たとえば、 6" の固定の厚さのコンクリートの層の中心に .5" の鉄筋を配置する場合は、スラブ スタイルで次のようにコンポーネントを設定します。

しかし、コンクリート コンポーネントの厚さにかかわらずその中心に鉄筋を配置する場合は、以下のようにコンポーネントを設定します。ここで、コンクリートの厚さは変数(BT)で指定され、鉄筋コンポーネントのオフセットは常にコンクリートの厚さの 1/2(その値によらず)から鉄筋の太さの半分(1/4'')を引いた値として指定します。

基準厚さ変数を使用して式を指定するには、コンポーネントの[厚さ]または[厚さオフセット]の値をクリックし、をクリックして次のような式のテキスト ボックスを表示します。

式は、ここに示したように基準厚さを使用しただけの単純なものとするか、基準厚さに値を加算するよう指定するか、または基準厚さを使用して数学演算を行うことにすることができます (演算のドロップダウン メニューと右端の演算対象値のボックスは、[基準厚さ]を選択した場合にだけ使用可能な点に注意してください)。可変厚さのコンクリート スラブの中心に配置する 1/2'' の鉄筋の場合、鉄筋の[厚さオフセット]に対する式は以下のようになります。

希望する式を入力したら[Enter]を押し、テキスト ボックスを閉じて選択したコンポーネントの[厚さ]または[厚さオフセット]の値に式を転送します。