抜き勾配

抜き勾配は、成形したパーツの金型からの突出を補助するために設けるわずかなテーパーです。パーツの突出方向に平行な表面がある場合、生産が困難になる可能性があります。

パーツの使用材料と表面仕上げによって、勾配の大きさは異なります。

通常、高度に磨かれた表面に対しては 1.5o の抜き勾配、粗いレザー状の表面に対しては 6o~8o の抜き勾配を設けます。

注: 検証する抜き勾配値は、[ルールの設定...]オプションから調整できます。角度の調整が完了すると、この変更はすべてのモデルに適用されます。

抜き勾配要素は、射出成形金型からの完成品の突出方向に関して、パーツ形状を評価します。

インジケータ値への抜き勾配の影響を表示するには、[ホーム]タブ > [製造可能性]パネル > [情報]をクリックします。[警告]タブには、設計に問題がある場合に、抜き勾配の警告が表示されます。

抜き勾配の警告

ほとんどまたはまったく抜き勾配がない、パーツのかなり多くの表面領域で、警告が出力されます。

抜き勾配の表示

抜き勾配の問題があるパーツのサーフェスを表示することができます。[ホーム]タブ > [製造可能性]パネル > [情報]をクリックします。[情報]ポップアップ タブの[抜き勾配]オプションをクリックします。
注: 抜き方向を変更すると、サーフェスの抜き勾配も変更します。

必要に応じて、抜き勾配を調整します。