アンダーカット

アンダーカットは設計フィーチャーで、金型からパーツを突き出す時の障害となります。アンダーカットには、突出方向に整列しない穴やボス、ネジ部、スナップ フィットなどのフィーチャーが含まれます。

図 1: アンダーカットの問題

上図のスナップ フィットには、赤色で強調表示されたアンダーカット面があります。

突出を可能とする可動部品を金型内に設けなくては、このパーツは生産できません。これにより、金型費が増加します。

アンダーカット要素は、パーツを評価して、成形突出の問題が発生する可能性のある領域を強調表示します。

インジケータ値へのアンダーカットの影響を表示するには、[ホーム]タブ > [製造可能性]パネル > [情報]をクリックします。[警告]タブには、設計に問題がある場合にアンダーカットの警告が表示されます。
注: 抜き方向を変更することで、パーツのアンダーカットの量を変更できます。

アンダーカットの警告

かなり多くのアンダーカット領域で、警告が出力されます。射出成形金型から完成品を取り除くことができるように、すべてのアンダーカットを確認する必要があります。

アンダーカットの表示

[情報] ポップアップ タブの[アンダーカット]オプションをクリックして、この結果を表示します。

パーツにアンダーカットを表示することができます。[ホーム]タブ > [製造可能性]パネル > [情報]をクリックします。[情報]ポップアップ タブの[アンダーカット]オプションをクリックします。

アンダーカットがある表面は、赤色で強調表示されます。これは、パーツをキャビティから指定された抜き方向に突き出すことを前提としています。

設計提案

下図に示すように、スナップ フィットの底部に穴を作成することによって、金型の底部に固定矩形ピンを設けることができます。この設計の変更により、金型内に可動部品を設けることなく、パーツの突出が可能となります。

図 2: 変更後の設計

アンダーカットのないパーツを設計することは、常に可能とは限りません。