HumanIK 2012 のアップグレード要件

このセクションでは、以前のリリースからリリース 2012.x にアップグレードするために既存のコードに対して行わなければならないすべての変更について説明します。

直前のリリースからアップグレードしない場合、その間のリリースのアップグレード要件に挙げられている手順を実行する必要があることに注意してください。

バージョン 2012.0.2

このリリースへのアップグレードではコード変更は不要です。

ただし、HumanIK サンプルなど HumanIK ライブラリ対してリンクを持つアプリケーションには、Intel の再配布可能ライブラリに対しコンパイル時のリンク依存性があります。

詳細については、「ライブラリ」を参照してください。

バージョン 2012.0.1

このリリースへのアップグレードではコード変更は不要です。

バージョン 2012(オリジナル リリース)

HIKCharacter の ローディングの変更

hikdump.h で定義されている HIKLoadCharacter() 関数が、autodeskmw.h ファイルで定義された値から自動的にランタイム ライセンス認証情報を取得していました。このリリースでは変更されました。カスタマ識別文字列と数値ライセンス キーを、HIKLoadCharacter() の呼び出しで引数として提供することが求められるようになりました。

無効な HIKCharacter の防止

HIKCharacterCreate()HIKCharacterCreateInPlace() 関数が、キャラクタの初期化に失敗した場合にヌル ポインタを返すようになります。

同様に、HIKCharacterizeGeometry() はキャラクタライゼーションが成功したかどうかを示すブーリアン値を返すようになりました。これは通常、T スタンスに伴う問題を示します。

これらの変更は、適切に初期化やキャラクタライズされなかったキャラクタを不用意に使用する(一般に、デバッグが困難な予期しない結果を生み出すような状況です)可能性を避けるためのものです。

ライブラリ ディレクトリの変更

Microsoft Visual Studio コンパイラから Intel C++ コンパイラへの変更の結果、HumanIK ライブラリを含むディレクトリの命名方法が変わりました。これに応じてプロジェクト構成を更新しなければなりません。

hikdebugger の除去

前バージョンの HumanIK に付属の hikdebugger ツールは廃止され、このリリースからは除去されました。 HumanIK キャラクタの視覚的デバッグ ツールが開発において必要な場合、Autodesk サポート部門までお問い合わせください。サポート エンジニアが内部で使用するデバッグ システムを利用することができます。