HumanIK ソルバがキャラクタをコントロールするためには、そのキャラクタが、キャラクタのスケルトンのジオメトリや比率に関する重要な情報を HumanIK 生体力学モデルに提供する基本の T スタンスに初期化されている必要があります。
HumanIK インバース キネマティクス ソルバとリターゲット ソルバがキャラクタに対して正確な結果を生成するようにするには、キャラクタの T スタンスを、次の説明や例に可能なかぎり近い状態にする必要があります。 T スタンスが適切に設定されていないと、HumanIK ソルバの操作はすべて不適切なデータに基づくものになり、ポーズが歪む、不自然になる、予期せぬポーズになるといった結果につながります。
HumanIK を使用すると、Biped だけでなく Quadruped も制御できます。Quadruped のキャラクタをキャラクタライゼーションする場合、キャラクタのスケルトンを、上記と同じ T スタンスにセットアップする必要があります。この Biped 用 T スタンスは Quadruped には明らかに不自然でそのまま利用することはできませんが、HumanIK がキャラクタのスケルトンのジオメトリや比率で適切にセットアップされるようにするには、キャラクタを Biped 用のスタンスにセットアップする必要があります。
キャラクタのキャラクタライズに選択した方法によって HumanIK の T スタンスの設定に違いがあります。
「HIKCharacter を視覚的にキャラクタライズする」を参照してください。Characterization Tool の使用の詳細については、ツールに付属のマニュアルを参照してください。
各 HIKCharacter には、デフォルトの T スタンスが保持されています。T スタンスは、HIKGetDefaultState() 関数を呼び出すことでいつでも取得できます。