個別の TQS 値を使用してエフェクタ データを設定および取得する

次の手順では、各ノードのトランスレーション、向き、スケール、および IK コンストレイン値を表す別々の数値配列を含むデータ セットを使用して、HIKEffectorSetState で複数のエフェクタのデータを設定および取得する方法を説明します。

HIKEffectorSetState にエフェクタ データを設定する

手順 1. データ ブロックを構築します

16 バイトでアラインされたメモリ バッファに、各ノードに対する次の項目を格納します。

  • グローバル スペースでのエフェクタのトランスレーションを定義する 4 つの浮動小数点数。
  • グローバル スペースでのエフェクタの向きを定義する 4 つの浮動小数点数であり、クォータニオンで表示されます。
  • グローバル スペースでのエフェクタのスケールを定義する 4 つの浮動小数点数。
  • 4 つの浮動小数点数であり、それぞれがエフェクタの Reach Translation、Reach Rotation、Pull コンストレイン、Resist コンストレインを定義します。これらの値は、0.01.0の範囲である必要があります。

下に表示されている各項目は、16 バイトでアラインされる必要があります。

これらの値は、上で表示されている順序である必要はなく、たとえば、スケール値はトランスレーション値より前にすることができます。

例:

// first Effector 
//----translation values------\\  //---orientation values---\\ //----scaling values----\\
{-45.95f, 87.81f, -205.81f, 0.0f, -0.54f, 0.0f, -0.05f, 0.83f, 0.16f, 0.16f, 0.16f, 1.0f,
//--constraint values--\\
 0.5, 0.5, 1.0, 0.0},
// second Effector 
//----translation values------\\  //---orientation values---\\ //----scaling values----\\
{-36.91f, 85.10f, -203.83f, 0.0f, -0.39f, 0.57f, -0.40f, 0.58f, 0.16f, 0.16f, 0.16f, 1.0f,
//--constraint values--\\
 0.75, 0.75, 0.5, 0.0},
// third Effector 
//----translation values------\\  //---orientation values---\\ //----scaling values----\\
{-37.17f, 47.86f, -218.01f, 0.0f, -0.21f, 0.66f, -0.24f, 0.67f, 0.16f, 0.16f, 0.16f, 1.0f,
//--constraint values--\\
 1.0, 1.0, 0.5, 0.25},
...

手順 2. データ説明を構築します

このデータ説明は、HIKEffectorDataDescription 構造のインスタンスである必要があります。データ説明のために、次の項目を指定する必要があります。

  • 各エフェクタのデータ ブロック内のトランスレーションデータのオフセット。このオフセットは、16 バイトでアラインされる必要があります。
  • 各エフェクタのデータ ブロック内の向きのデータのオフセット。このオフセットは、16 バイトでアラインされる必要があります。
  • 各エフェクタのデータ ブロック内のスケール データのオフセット。このオフセットは、16 バイトでアラインされる必要があります。
  • 各エフェクタのデータ ブロック内の IK コンストレイン値のオフセット。このオフセットは、16 バイトでアラインされる必要があります。
  • ストライド、または各データ ブロックのサイズ。各データ ブロックには、4 つの浮動小数点数の 3 つの配列が含まれ、さらにコンストレイン値に対する 4 つの浮動小数点数が含まれるため、データ ブロックに HumanIK によって使用されない追加のカスタム情報が含まれる場合を除き、この値は通常は sizeof(float) * 16 と同等です。
  • マトリックスがデータ セットに格納されるすべてのエフェクタの一意の ID を含む配列であり、それらのマトリックスが格納される順になります。この配列の最後の要素は、特別な列挙値 HIKLastNode である必要があります

    この配列には特別な値 HIKNotUsed も含めることができ、この値は HumanIK に指示して、対応するデータ ブロックをスキップします。

例:

int myUsedEffectors[] = {HipsEffectorId, 
                         LeftAnkleNodeId,
                         RightAnkleNodeId,
                         ...
                         RightFootPinkyEffectorId,
                         HIKLastNode
                         };
HIKEffectorDataDescription myDesc = {0,
                                     16,
                                     32,
                                     48,
                                     sizeof(float)*16,
                                     myUsedEffectors
                                     };

手順 3. データを HumanIK に渡します

HIKSetEffectorStateDataTQS()関数を呼び出し、データ セットに含まれるトランスレーション、回転、スケール、および IK コンストレイン値を HIKCharacter に適用します。

例:

HIKSetEffectorStateDataTQS(lEffectorSetState,
                           &myDesc,
                           (void *)goalBuffer[frameId]);

HIKEffectorSetState からエフェクタ データを抽出する

各エフェクタのトランスレーション、クォータニオン回転、およびスケール値に対して別々の数値配列を使用して、HIKEffectorSetState からエフェクタ データを取得するには、上の「個別の TQS 値を使用してエフェクタ データを設定および取得する」で説明されているようなプロセスに従う必要があります。