他の CAD システムからファイルをインポートするには: [オプション]タブ

CATIA、SolidWorks、Pro-E/Creo、NX、JT、Alias、STEP、IGES、Rhino、SAT、Parasolid Binary の各種ファイルをインポートします。

ファイルを Autodesk Inventor のデータに変換する

他の CAD システムのパーツ ファイルまたはアセンブリ ファイルを開いたり、インポートすることができます。パーツ ファイルやアセンブリ ファイルを新規または既存の Autodesk Inventor アセンブリに、コンポーネントとして配置することもできます。

  1. ファイルのインポート先を選択してインポートするには、次のいずれかの操作を行います。
    • 新しいファイルにインポートするには、次の順に選択します。
      • [開く] [CAD 形式をインポート]
      • [スタートアップ]タブ [起動]パネル [CAD 形式をインポート]
      • ファイルをインポートすると、インポートしたファイルがパーツかアセンブリかが自動的に検出され、これに基づいてファイルが新規作成されます。たとえば、サード パーティのアセンブリ ファイルをパーツとしてインポートする場合、最初にパーツ ファイルを新規作成するか、パーツ ファイルを開いておき、サード パーティのアセンブリ ファイルをパーツ ファイルにインポートする必要があります。

    • パーツ ファイルにインポートするには、次の順に選択します。
      • [管理]タブ [挿入]パネル [インポート]
      • [3D モデル]タブ [作成]パネル [インポート]
    • (Inventor LT では使用できません)アセンブリにインポートするには、[アセンブリ]タブ [コンポーネント]パネル [インポートした CAD コンポーネントを配置]の順に選択します。
  2. 該当するダイアログ ボックスで、使用可能なファイルが表示されるように[ファイル タイプ]を設定します。
  3. インポートするファイルを選択して、[開く]をクリックします。
  4. インポート後にインポート オプションを編集するには、ブラウザでファイルを右クリックして、メニューから[インポートを編集]を選択します。

[オプション]タブ

  1. インポートのタイプを指定します。次のいずれかを選択します。
    • [モデルを参照](CATIA、SolidWorks、Pro-E/Creo、NX、Alias のみ): 選択したファイルへのリンクが維持され、モデルの変更を監視し、更新することができます。このオプションは、設計が進行中で、参照先のモデルを編集する必要がない場合に使用します。
    • [モデルを変換](CATIA、SolidWorks、Pro-E/Creo、NX、JT、Alias、Rhino、IGES、STEP、Parasolid、SAT ファイル): 元のモデルにリンクしていない Inventor ファイルが新規作成されます。このオプションは、新しい設計用にモデルを再利用したり修正する場合に使用します。
  2. [オブジェクト フィルタ]領域で、インポートするジオメトリのタイプを指定することができます。インポートするジオメトリのタイプを指定します。
    [モデル ジオメトリ]
    • [ソリッド]: ソリッド ボディおよび耐水ステッチ シェルを個々のソリッド ボディとしてインポートします。
    • [サーフェス]: サーフェス ボディをインポートします。
    • [メッシュ]: メッシュをインポートします。メッシュ データは視覚化のみを目的としています。
    • [ワイヤ]: ワイヤをインポートします。

    [作業ジオメトリ]: 目的の作業ジオメトリをインポートします。

  3. [Inventor の長さの単位]: [Inventor の長さの単位]フィールドに、インポートしたジオメトリおよびパラメータ値に使用する、Inventor の長さの単位のタイプを指定します。選択した単位の値は、新しいドキュメントの長さの単位のみを変更します。ドキュメントの長さやその他の単位は、[単位]タブの[ドキュメントの設定]ダイアログ ボックスで確認することができます。
  4. [省メモリ モード]: [省メモリ モード]は、大規模なデータセットを移動している場合で、処理を完了するには通常より多くのメモリが必要となることが予測されるときにのみ、選択します。この設定では、メモリ容量が増加し、パフォーマンスが低下します。[省メモリ モード]では、インポートの処理時に各コンポーネントをディスクに保存することにより、メモリの消費を最小限に抑えます。
  5. 次のオプションは、[インポートのタイプ]に[モデルを変換]が選択されている場合にのみ使用できます。ソリッドをファイルにインポートする方法を指定します。
    • [アセンブリ オプション]
      • [アセンブリ]: ソースの構造が保持されます。
      • [マルチボディ パーツ]: アセンブリは、ソリッド パーツとして単一パーツ ファイルにインポートされます。
      • [コンポジット パーツ]: コンポジットは、レベル、画層、またはグループを元にして作成されます。各レベル、画層、またはグループは、派生元のレベル、画層、またはグループと同じ名前を持つ個々のコンポジット フィーチャとして作成されます。各コンポジット フィーチャは、ルート ノードの子である専用のブラウザ ノードを保持します。
    • [パーツ オプション]
      • [コンポジット]: アセンブリを単一コンポジット フィーチャとしてパーツ環境にインポートします。
      • [個別]: アセンブリを単一コンポジット フィーチャとしてパーツ環境にインポートします。
      • [ステッチ](IGES および STEP ファイルの場合のみ): エッジが一致する複数のサーフェスまたは面をステッチします。
  6. 必要に応じて、ファイル名を指定します。
    • ファイル名を指定します。名前が重複しないように指定します。
    • ファイル名に追加する接頭辞または接尾辞を指定します。
  7. ファイルの保存先を参照して指定します。
  8. [OK]をクリックしてファイルをインポートします。

Alias ファイルをインポートする

Inventor で作成されたジオメトリには、Alias で割り当てられたのと同じ色が使用されます。ただし、Alias 定義を含んだテクスチャ マップは、Inventor ファイルに変換されます。

CATIA V4 ファイルをインポートする

CATIA V4(すべてのバージョン)で作成されたモデルを開き、変更します。Autodesk Inventor では、アセンブリ ファイル、パーツ ファイル、ソリッド、マルチソリッド、サーフェスなどを変換することができます。インポート処理が完了すると、元のファイルのジオメトリやトポロジに適合した基準フィーチャが得られます。Autodesk Inventor のコマンドを使用して、基準フィーチャを調整したり、新しいフィーチャをフィーチャ ツリーに追加します。

次の種類の CATIA V4 ファイルをインポートできます。

メッシュ データのインポートを選択すると、メッシュ フィーチャ が作成され、ブラウザのメッシュ フォルダ でグループ化されます。メッシュ フィーチャは視覚化のみを目的としており、修正できません。メッシュ フィーチャまたはフォルダを右クリックして右クリック メニューにアクセスし、メッシュ エッジの表示や表示設定の変更などを選択することができます。

ファイルは、変更後に Autodesk Inventor で開くことができます。

CATIA V5 ファイルをインポートする

CATIA V5 (R6 - V5-6R2014)で作成されたモデルを開いて変更します。Autodesk Inventor では、アセンブリ ファイル、パーツ ファイル、ソリッド、マルチソリッド、サーフェスなどを変換することができます。インポート処理が完了すると、元のファイルのジオメトリやトポロジに適合した基準フィーチャが得られます。Autodesk Inventor のコマンドを使用して、基準フィーチャを調整したり、新しいフィーチャをフィーチャ ツリーに追加します。

メッシュ データのインポートを選択すると、メッシュ フィーチャ が作成され、ブラウザのメッシュ フォルダ でグループ化されます。メッシュ フィーチャは視覚化のみを目的としており、修正できません。メッシュ フィーチャまたはフォルダを右クリックして右クリック メニューにアクセスし、メッシュ エッジの表示や表示設定の変更などを選択することができます。

ファイルは、変更後に Autodesk Inventor で開くことができます。

JT ファイルをインポートする

JT (*.jt) (バージョン 7.0、8.0、8.1、8.2、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、および 10.0)で作成されたモデルを開き、変更します。Autodesk Inventor では、アセンブリ ファイル、パーツ ファイル、ソリッド、マルチソリッド、サーフェスなどを変換することができます。インポート処理が完了すると、元のファイルのジオメトリやトポロジに適合した基準フィーチャが得られます。Autodesk Inventor のコマンドを使用して、基準フィーチャを調整したり、新しいフィーチャをフィーチャ ツリーに追加します。

Pro/ENGINEER および Creo Parametric ファイルをインポートする

Pro/ENGINEER および Creo Parametric で作成されたモデルを開き、変更します。Autodesk Inventor では、アセンブリ ファイル、パーツ ファイル、ソリッド、マルチソリッド、サーフェスなどを変換することができます。インポート処理が完了すると、元のファイルのジオメトリやトポロジに適合した基準フィーチャが得られます。Autodesk Inventor のコマンドを使用して、基準フィーチャを調整したり、新しいフィーチャをフィーチャ ツリーに追加します。

注: ファミリ テーブルのインスタンスを含むパーツ ファイルまたはアセンブリをインポートするには、Pro/ENGINEER にモデルを読み込んで、アクセラレータ ファイル(.xpr または .xas)を Pro/ENGINEER の パーツ ファイルまたはアセンブリ ファイルとともに保存します。アクセラレータ ファイルには、ファミリ テーブルから参照される特定のインスタンスが含まれます。

Parasolid ファイルをインポートする

Parasolid (バージョン 27.0 以下)で作成されたモデルを開き、変更します。Autodesk Inventor では、アセンブリ ファイル、パーツ ファイル、ソリッド、マルチソリッド、サーフェスなどを変換することができます。インポート処理が完了すると、元のファイルのジオメトリやトポロジに適合した基準フィーチャが得られます。Autodesk Inventor のコマンドを使用して、基準フィーチャを調整したり、新しいフィーチャをフィーチャ ツリーに追加します。

Rhino ファイルをインポートする

インポート プロセスでは、バージョン 5.0 以下をサポートし、ソース ファイル内のジオメトリやトポロジの Inventor 表現形式で、基準フィーチャを作成します。Inventor のコマンドを使用して、基準フィーチャを調整したり、新しいフィーチャを Inventor フィーチャ ツリーに追加することができます。基準フィーチャの元の定義を修正することはできません。

SolidWorks ファイルをインポートする

SolidWorks (バージョン 2015 以下)で作成されたモデルを開き、変更します。Autodesk Inventor では、アセンブリ ファイル、パーツ ファイル、ソリッド、マルチソリッド、サーフェスなどを変換することができます。インポート処理が完了すると、元のファイルのジオメトリやトポロジに適合した基準フィーチャが得られます。Autodesk Inventor のコマンドを使用して、基準フィーチャを調整したり、新しいフィーチャをフィーチャ ツリーに追加します。

次の種類の SolidWorks ファイルをインポートできます。

NX ファイルをインポートする

NX バージョン Unigraphics 13 ~ NX 9.0 (以前の名称は UGS NX)で作成されたモデルを開いて変更します。Autodesk Inventor では、アセンブリ ファイル、パーツ ファイル、ソリッド、マルチソリッド、サーフェスなどを変換することができます。インポート処理が完了すると、元のファイルのジオメトリやトポロジに適合した基準フィーチャが得られます。Autodesk Inventor のコマンドを使用して、基準フィーチャを調整したり、新しいフィーチャをフィーチャ ツリーに追加します。

次の種類の NX ファイルをインポートできます。

STEP または IGES ファイルをインポートする

STEP ファイルはバージョン AP214、AP203E2、および AP242、IGES ファイルはすべてのバージョンをインポートすることができます。ソリッド ボディは Autodesk Inventor ファイルに保存されるので、オリジナル ファイルにはリンクが保持されません。

インポートした STEP または IGES ファイルに 1 つのパーツが含まれる場合は、Autodesk Inventor のパーツ ファイルが作成されます。アセンブリ データが含まれる場合は、複数のパーツ ファイルを持つアセンブリが作成されます。

注: Autodesk Inventor の既定では、パーツ名(挿入したパーツのファイル名)がブラウザのファイル ノードに適用されます。他の CAD システムでは、部品番号プロパティを適用する場合があります。STEP ファイルまたは IGES ファイルを Autodesk Inventor にインポートした場合、このファイル名は、STEP または IGES ファイルを生成した CAD システムの STEP または IGES ファイル名とは異なる場合があります。混乱を避けるため、ブラウザ ノードの命名規則を指定する場合は、[ブラウザ ノード名の変更]コマンドを使用してください。
注: STEP ファイルの部品番号は、Autodesk Inventor パーツ ドキュメントの[iProperty]の[プロジェクト]タブにある[部品番号]フィールドに適用されます。

[ブラウザ ノード名の変更]コマンドの詳細については、「アセンブリ ツール」を参照してください。

SAT ファイルをインポートする

SAT ファイルは、バージョン 4.0 ~ 7.0 をインポートすることができます。曲線、サーフェス、およびソリッドは Autodesk Inventor ファイルに保存されるので、元のファイルへのリンクは保持されません。

インポートした SAT ファイルに 1 つのボディが含まれる場合は、1 つのパーツを持つ Autodesk Inventor のパーツ ファイルが作成されます。複数のボディが含まれる場合は、複数のパーツ ファイルを持つアセンブリが作成されます。

SMT ファイルをインポートする

SMT ファイル タイプ(SMT の拡張子)は、Autodesk Shape Manager (ASM)からインポートすることができます。SMT ファイルを使用すると、オートデスクの製品間での相互運用が可能になります。