IPT をオーサリング(定義)およびパブリッシュ(エクスポート)して、AutoCAD や Revit など、他の製品で使用できるようにします。これらのアプリケーションは、建築、構造、機械、電気、および配管(MEP)情報を文書化するための建築専用の設計および構築システムです。IFC のエクスポート機能は、Inventor 2016 R3 - Subscription をご契約のお客様のみが使用できます。
BIM 変換では、2D や 3D の設計データを Autodesk Exchange ファイル(.adsk)にパブリッシュします。また、BIM 変換アプリケーションでは、Revit のジオメトリを Revit ファミリ(.RFA)または Industry Foundation Classes (.IFC: 2016 R3 で対応)ファイルにネイティブにエクスポートできます。Autodesk Exchange ファイルは、複数のオートデスク製品で使用できます。BIM 変換ではモデルとメタデータを、さまざまな建築、エンジニアリング、および建設(AEC)アプリケーションに提供できます。
AutoCAD や Revit などのオートデスク製品には、データを共有するためのさまざまなツールが含まれています。BIM 変換は、Autodesk Inventor のジオメトリック モデリング コマンドを使用して、他のオートデスク製品で使用できるモデルを定義する Autodesk Inventor のアドインです。BIM 変換には、コネクタの定義、モデル ジオメトリやデータの簡略化と認識、データの .RFA、.IFC (2016 R3 で対応)、または .ADSK ファイルへのエクスポートを行うためのコマンドがあります。
重要: 結果として Revit が必要な場合は、フィーチャ認識ツールを使用して Inventor で作成されたさまざまな種類のジオメトリを変換し、Revit ソフトウェアで使用できる種類に一致させることが必要です。
BIM 変換の一般的なワークフローは、次の 3 つの主要なコンポーネントで構成されています。
Inventor LT でモデルを簡略化する
コンポーネントや不必要なフィーチャを除外することでモデルの複雑さを低減するプロセスです。派生パーツや他の技法を使用して、オーサリングまたはパブリッシュする前にパーツを単純化します。建築エンジニアは担当の設計に関する詳細以外は必要としないので、基本的な 3D 形状と接続フィーチャ以外は重要でない場合があります。コンポーネントをエクスポートする際は、.RFA、.IFC (2016 R3 で対応)、および .ADSK ファイルのサイズを可能な限り小さくすることをお勧めします。
流れ方向は独立してコネクタ要素の内部で定義されます。
コネクタの位置、方向、形状およびサイズを定義して、コネクタを追加します。AutoCAD MEP または Revit MEP で使用するモデルへコネクタを適用する前に、接続タイプを選択します。コネクタを追加すると、BIM 変換ブラウザに表示されます。
[シュリンクラップ]または[詳細レベル リプレゼンテーション]を使用して(Inventor LT では使用できません)、データを簡略化してから、.ADSK、.IFC (2016 R3 で対応)、または .RFA ファイルにエクスポートします。設計が単一パーツで構成されている場合は、単一ボディ パーツに派生して簡略化することができます。さらに、そのアセンブリ ファイルに[シュリンクラップ代替]を使用します。
ユーザ定義座標系(UCS)は、[ビルディング コンポーネントをエクスポート]コマンドで選択できます。コンポーネント内で定義されている UCS の場合、[ビルディング コンポーネントをエクスポート]で利用できます。これを容易にするために、[BIM 変換]タブには、[UCS]コマンドがあります。多くの建築アプリケーションでは、正の Z 方向が上向きの天井方向とみなされるのに対し、機械関係のアプリケーションでは、正の Z が外側へ向かうものとみなされます。モデルが適切な方向でインポートされるように適切な UCS を定義することは重要です。
Revit MEP と AutoCAD MEP の両方で、ADSK ファイルと関連するデータをインポートできます。アプリケーションは、サポートされているデータのみをインポートします。サポートされていないデータは、ファイル内で無視されます。.ADSK ファイルが使用される場合、AEC アプリケーションでは完全に変更できないという点に注意することが重要です。このため、.ADSK、.IFC (2016 R3 で対応)、または .RFA ファイルを生成するには、以下で説明するワークフローに準拠することが重要です。