テキスト関数は、[テキスト関数]メニューで利用できます。テキスト関数は、テキスト プロパティを操作します。テキスト関連のクエリーをフォーマットするのに便利です。これらの関数は、ラスター、WFS、および WMS のプロバイダを除く、すべてのデータ プロバイダに利用できます。
空間フィーチャの式を作成するには、次のテキスト関数を使用できます。
関数 | 定義 | 構文 | 例 |
---|---|---|---|
CONCAT |
複数の文字列を 1 つに結合します。 CONCAT は任意の数の引数を取ります。引数は、[Geometry]プロパティまたは[Raster]プロパティ以外のどのようなプロパティ タイプにでもできます。戻り値は文字列データ型を使用します。 標準スタイルを使用する場合、'\n' を使用して改行を挿入します。拡張スタイルを使用する場合、'\P' を使用して改行を挿入します。これらのパラメータでは、大文字と小文字が区別されます。 静的文字列ラベルまたはスペースを含めるには、一重引用符で囲みます。 CONCAT を[Boolean]プロパティと一緒に使用すると、戻り値は 真/偽 ではなく 1/0 になります。 |
CONCAT(プロパティ, プロパティ, ...) |
CONCAT(名, ‘ ‘姓,’\P’ ‘住所: ‘, 道路番号 ‘ ‘, 道路名, ‘ ‘, 接尾表記) この例の場合、次のようなラベルが作成されます。 John Smith Address: 123 Maple Street |
INSTR |
あるサブ文字列が別の文字列内に最初にある位置を見つけます。ソース文字列を最初の引数として指定し、検索する文字列を 2 番目の引数として指定します。データ型 Int64 の整数が返されます。 |
INSTR(テキスト プロパティまたは値, テキスト値またはプロパティ) |
INSTR(区画所有者,'フィールド) この例では、区域所有者文字列内のサブ文字列「field」を探します。 その区域のオーナー名が Smithfield だった場合、返される値は 6 です。 |
LENGTH |
指定文字列の文字数をデータ型 Int64 の整数として返します。末尾の空白文字は含まれません。 |
LENGTH(テキスト プロパティ) |
LENGTH(名) この例では、[First_Name property] (名)プロパティ内の文字数を見つけます。 |
LOWER |
テキストを小文字に変換します。戻り値は文字列データ型を使用します。 |
LOWER(テキスト プロパティ) |
LOWER(製品名) この例では、製品名を小文字に変更します(たとえば、「PIPE COMPOUND」が「pipe compound」に変更されます)。 |
LPAD |
文字列の左側を指定の文字で引き伸ばします。戻り値は文字列データ型を使用します。 LPAD は 2~3 個のパラメータを取ることができます。テキスト文字引数を指定しない場合、空白文字が使用されます。 |
LPAD(テキスト プロパティ, 文字数,'テキスト文字') |
LPAD(優先度高,3,'*') この例では、[High_Priority]プロパティの値(たとえば、「Emergency Repair」)の先頭(左側)に「***」を付けます。 |
LTRIM |
テキスト文字列の左側から文字をトリムします。戻り値は文字列データ型を使用します。 |
LTRIM(テキスト プロパティ) |
LTRIM(区画 ID) この例では、区域識別子から先頭の文字を削除します。 |
RPAD |
文字列の末尾(右側にを指定の文字を追加します。戻り値は文字列データ型を使用します。 RPAD は、2~3 のパラメータを取ることができます。テキスト文字引数を指定しない場合、空白文字が使用されます。 |
RPAD(テキスト プロパティ, 文字数,'テキスト文字') |
RPAD(高コストの修理,3,$) この例では、[高コストの修理]プロパティ(たとえば、「Complete Redesign」)の末尾(右側)に「$$$」を続けます。 |
RTRIM |
テキスト文字列の右側から文字をトリムします(末尾の文字)。戻り値には文字列データ型が使用されます。先頭の文字を削除するには、TRIM を使用します。 「TRIM」 を参照してください。 |
RTRIM(テキスト プロパティ) |
RTRIM(区画 ID) この例では、区域識別子に続く文字が削除されます。 |
SOUNDEX |
指定されたテキスト文字列に似た英語の名前が返されます戻り値には文字列データ型が使用されます。 基盤となっているRDBMS は SOUNDEX 関数を含むすべての式を評価します。ただし、MySQL プロバイダによって返される結果は、他のプロバイダから受け取る結果と異なる場合があります。 |
SOUNDEX(テキスト プロパティ) = SOUNDEX('テキスト文字列') |
SOUNDEX(姓) = SOUNDEX('Smith') この例では、「Smith」に類似した苗字が見つけられます(たとえば、「Smythe」)。 |
SUBSTR |
文字列からサブ文字列を抽出します。開始位置が 0 の場合は 1 として取り扱われます。この位置に負の値を指定すると、式は、文字列の末尾から逆方向にカウントされます。戻り値には文字列データ型が使用されます。 例: SUBSTR('ABCDEFG',-6,4) は BCDE を検出します。 |
SUBSTR(テキスト プロパティ,開始位置,サブ文字列長) |
SUBSTR(姓,0,4) |
TRANSLATE |
文字のシーケンスを別の文字セットで置き換えます。戻り値には文字列データ型が使用されます。 たとえば、TRANSLATE('A GIS Specialist''s Guide to C#' ' ''#', '___')では、この書籍のタイトルが「A_GIS_Specialist_s_Guide_to_C_)」に変換されます。元のタイトルにはエスケープ文字としてシングルクォートを追加する必要があります。 |
TRANSLATE(テキスト プロパティ,'テキストから','テキストへ') |
TRANSLATE(コメント プロパティ ' ''#', '___') この例では、空白、引用符、# が、アンダースコアに変更されます。 |
TRIM |
テキスト文字列の先頭の文字をトリムします。末尾の文字を削除するには、RTRIM を使用します。戻り値には文字列データ型が使用されます。 オプションの引数を指定することができます。BOTH、LEADING、または TRAILING です。 トリム文字を指定しない場合は、空白が仮定されます。 「RTRIM」 を参照してください。 |
TRIM('オプションの引数', テキスト プロパティ) |
TRIM(‘trailing’, 区画 ID) この例では、区域 ID から末尾の文字がトリムされます。 |
UPPER |
テキストを大文字に変換します。戻り値には文字列データ型が使用されます。 |
UPPER(テキスト プロパティ) |
UPPER(区画所有者) この例では、値「John McMansion」が「JOHN MCMANSION」として表示されます。 |