図面オブジェクトとその間の関係データから構成されるネットワーク トポロジを使用すると、図面で 2 点間の最短ルートを計算したり、抵抗および方向の値に基づいて最適ルートを判別できます。こうした処理のことを、最短ルート トレース解析と言います。
最短ルート トレースを実行するには
- 利用できるネットワーク トポロジがあり、ロードされていることを確認します。
- マップ エクスプローラの[現在の図面]で、ネットワーク トポロジを右クリック の順にクリックします。
- [ネットワーク トポロジ解析 - 選択方法]ダイアログ ボックスで、[最短ルート]をクリックします。[次へ]をクリックします。
- [ネットワークトポロジ解析]の[場所を選択]ダイアログ ボックスで[始点]をクリックし、([点を選択])をクリックしてマップの始点を選択します。[Enter]を押して、ダイアログ ボックスに戻ります。
AutoCAD Map 3D はクリックした位置に最も近いノードを始点として使用します。点の座標がリストに表示されます。
- [終点]をクリックします。終点を選択するには、([点を選択])をクリックします。[Enter]を押して、ダイアログ ボックスに戻ります。
AutoCAD Map 3D はクリックした位置に最も近いノードを終点として使用します。
- 指定した始点と終点を確認します。点の座標がリストに表示されます。
- マップ内の点の位置を再確認するには、リスト内の座標をハイライト表示して、[プレビュー]をクリックします。
- 新しい点を定義できるように点を削除するには、リストの座標をハイライト表示して、[削除]をクリックします。
- [次へ]をクリックします。
- [ネットワーク トポロジ解析]の[抵抗値と方向]ダイアログ ボックスで、トレースに設定する制限を選択します。抵抗および方向については、オブジェクト データ フィールドを参照する定数や式、またはリンクされている外部データベース列を入力できます。式は、リンクごとに評価されます。([式評価子]ボタン)をクリックし、リストからデータを選択します。
- [リンク方向]: トレースの方向を指定します。ボックスに何も入力しないと、双方向(0)が使用されます。
- [反転]: [リンク方向]ボックスに示されている方向と逆の方向を使用するには、このオプションを選択します。
- [リンクの順方向抵抗値]: 抵抗値が、リンクが作成された方向にのみ移動することを指定します。ボックスに何も入力しないと、線分の長さ(.LENGTH)が使用されます。
- [リンクの逆方向抵抗値]: 抵抗値を、リンクに沿った方向とは反対の方向に指定します。ボックスに何も入力しないと、線分の長さ(.LENGTH)が使用されます。
- [ノードの抵抗値]: ノードに交差する抵抗値を指定します。たとえば、配管網のバルブや道路網のジャンクションの抵抗値などが該当します。ボックスに何も入力しないと、ゼロ(0)が使用されます。
- [最大抵抗値]と[最小抵抗値]: 抵抗値合計が最小値よりも少ないか、または最大値よりも多い場合、パスは無視されます。
- [次へ]をクリックします。
- [ネットワーク トポロジ解析]の[出力]ダイアログ ボックスで、トレースの結果を画面上に表示するかどうか、およびトレースの結果を新しいトポロジとして保存するかどうかを指定します。
- 最短ルート トレースを画面に表示するには、[ハイライト]を選択します。[色]リストからハイライト色を選択します。
- 最短ルート トレースを新しいトポロジとして保存するには、[トポロジを作成]を選択します。新しいトポロジの名前と説明を入力します。新しいトポロジが既存オブジェクト上に作成されます。
- [完了]をクリックして、最短ルート トレースを実行します。