AutoCAD Map 3D では、異なる座標系のマップのデータを組み合わせることができます。このためには、アタッチした図面および現在の図面で使用する座標系を指定します。アタッチした図面から現在の図面にオブジェクトを移動すると、オブジェクトが現在の図面の座標系に変換されます。
図面に割り当てる座標系は、図面の作成時に使用された座標系を指定します。たとえば、ユニバーサル横メルカトル、ゾーン 27、US Survey Feet を使用して地図を作成した場合、コード UTM-27F を地図に割り当てます。
この米国のマップでは、緯度経度 84 の座標系を使用しています。
ソース図面から項目のクエリーを実行するには、現在の図面と、アタッチされたソース図面の座標系を指定する必要があります。ソース図面から現在の図面にオブジェクトをクエリーすると、AutoCAD Map 3D はそれらのオブジェクトを現在の図面の座標系に自動的に変換します。この操作は、座標変換と呼ばれます。オブジェクトをソース図面に保存し直す、AutoCAD Map 3D によって変換が戻されます。AutoCAD Map 3D に用意されている変換だけでなく、独自の変換を定義できます。
このマップではアルベルス正積座標系を使用しています。
グローバル座標系のコードおよび定義は、図面ファイルに保存されます。AutoCAD Map 3D Release 4 以降を使用しているユーザと図面を共有でき、正しい座標系を確実に使用することができます。
選択した座標系が選択したアタッチ図面に割り当てられると、各ソース図面のバックアップ ファイル(拡張子 .bak)が、座標系の情報を割り当てる前に作成されます。
AutoCAD Map 3D には、ユニバーサル横メルカトル図法、米国で使用されている州の標準座標系、および、世界中で使用されている数多くの国際座標系が用意されています。サポートされるシステムの詳細な一覧については、座標系ライブラリを参照してください。
独自の座標系、データム、準拠楕円体、測地変換、および測地変換パスを定義できます。座標系を定義する場合、独自のグリッド ファイルを使用できます。