ArcSDE のフィーチャを取り込むには

ArcSDE を経由して、基盤となる Oracle データベースまたは SQL Server データベースに接続できます。

ArcSDE 9.2 用にシステムを設定するには(つまり、9.1 クライアントを使用しており、ArcSDE 9.2 サーバにアクセスする場合)

  1. AutoCAD Map 3D を実行するコンピュータに次の DLL ファイルをインストールします。

    ArcSDE プロバイダがインストールされているフォルダにファイルをコピーします。通常、フォルダは C:\Program Files\AutoCAD Map 3D 2016\FDO\bin です。

    pe.dll

    sde.dll

    sg.dll

  2. C:¥Windows¥system32¥drivers¥etc¥services ファイルにエントリを追加します。

    エントリは次のようになります。

    esri_92ora 6161/tcp #ArcSDE 9.2 - Oracle

    esri_92sql 6161/tcp #ArcSDE 9.2 - SQLServer 2005

    esri_sde 5151/tcp #ArcSDE 9.1- Oracle

    esri_sde_ss 5152/tcp #ArcSDE 9.2 - SQLServer

  3. 接続に問題がある場合は、C:¥Windows¥system32¥drivers¥etc¥hosts ファイルに新しい行を追加します。

    行は次のようになります。

    192.168.0.100 arcsdehost

ArcSDE 9.1 用にシステムを設定するには(つまり、9.2 クライアントを使用しており、ArcSDE 9.1 サーバにアクセスする場合)

  1. AutoCAD Map 3D を実行するコンピュータに次の DLL ファイルをインストールします。

    ArcSDE プロバイダがインストールされているフォルダにファイルをコピーします。通常、フォルダは C:\Program Files\AutoCAD Map 3D 2016\FDO\bin です。

    pe91.dll

    sde91.dll

    sg91.dll

  2. C:¥Windows¥system32¥drivers¥etc¥services ファイルにエントリを追加します。

    エントリは次のようになります。

    esri_92ora 6161/tcp #ArcSDE 9.2 - Oracle

    esri_92sql 6161/tcp #ArcSDE 9.2 - SQLServer 2005

    esri_sde 5151/tcp #ArcSDE 9.1- Oracle

    esri_sde_ss 5152/tcp #ArcSDE 9.2 - SQLServer

  3. 接続に問題がある場合は、C:¥Windows¥system32¥drivers¥etc¥hosts ファイルに新しい行を追加します。

    行は次のようになります。

    192.168.0.100 arcsdehost

ESRI ArcSDE のフィーチャを取り込むには

  1. [表示マネージャ] で、[データ] [ データ接続]の順にクリックします。
  2. [データ接続]ウィンドウで、[プロバイダによるデータ接続]リストの[ArcSDE 接続を追加]を選択します。
  3. [接続名]に、この接続の名前を入力します。
  4. [サーバ名]および[インスタンス名]に、ArcSDE データベースの情報を入力します。
  5. [ログイン]をクリックします。
  6. [ユーザ定義資格を使用]ダイアログ ボックスで、このデータ ストアへのログインに使用するログイン資格情報を指定します。
    • 基盤となるデータベース管理システムとして SQL Server を使用し、Windows 認証の資格情報を使用する場合は、[Windows 認証]を選択して[ログイン]をクリックします。
    • ArcSDE のログイン資格情報を使用するには、ユーザ名とパスワードを入力して[ログイン]をクリックします。(SQL Serverを使用する場合、ArcSDE から SQL Server に資格情報が渡されます)
  7. [OK]をクリックします。
  8. [データ接続]で、[データ ストア]にデータベース名を入力します。

    データベースの一覧から対象のデータベースを選択するには、下向き矢印をクリックします。AutoCAD Map 3D によって、指定したサーバおよびインスタンスに接続され、使用可能なデータベースの一覧が表示されます。指示どおりホストおよびサービスのファイルを設定したら、これらの名前を使用してください。たとえば、arcsdehost¥esri_sde_nv と指定します。値ではありません。

  9. 必要に応じて、データベースのバージョンを選択します。
  10. [接続]をクリックします。
  11. フィーチャ クラス リストから、マップに含めるフィーチャ クラスを選択します。

    このフィーチャ ソースにフィーチャ クラスが 1 つだけ存在する場合、そのフィーチャ クラスが自動的に選択されます。複数のフィーチャ クラスが含まれる場合、次のいずれかを実行できます。

    • スキーマ エントリを右クリックし、[すべて選択]または[すべて選択解除]を選択します。
    • スキーマ エントリを展開し、追加するフィーチャ クラスを選択します。

      フィーチャ クラスに複数のジオメトリ タイプが含まれ、フィーチャ クラス自体を選択する場合、すべてのジオメトリが追加されます。ジオメトリのサブセットを追加するには、フィーチャ クラス名にカーソルを移動して[ジオメトリを表示]ボタンを表示します。[ジオメトリを表示]をクリックして、個別の選択として各ジオメトリを表示します。目的のジオメトリを選択します。選択した各ジオメトリは、個別の表示マネージャ画層としてマップに追加されます。

  12. 座標系が正しいことを確認します。必要に応じて、不正な座標系を変更できます。
  13. [マップに追加]をクリックします。

    データのサブセットを取り込むには、下向きの矢印をクリックして[クエリーによってマップに追加]を選択します。データをマップに追加した後にデータをフィルタするには、「フィーチャ画層をフィルタするには」を参照してください。

下層のデータベースへの直接接続を設定するには

  1. 下層のデータベースへの接続を設定します。

    Oracle データベースの場合:

    • AutoCAD Map 3D を実行しているクライアント コンピュータに Oracle Client ソフトウェアをインストールします。
    • データベース コンピュータのファイアウォールで Oracle ポート(例: 1521)を開きます。
    • Oracle Net Manager ツールを使用して、ターゲット データベースの tnsnames エントリを設定します(または、tnsnames.ora を手動で更新します)。
    • SQL Plus を使用してターゲット データベースへの接続をテストします。

    SQL Server データベースの場合:

    • AutoCAD Map 3D を実行しているクライアント コンピュータに SQL Native Client ソフトウェアをインストールします。
    • データベース コンピュータのファイアウォールで SQL Server ポート(例: 1433)を開きます。
    • ターゲット SQL Server データベースを設定してリモート接続をサポートするようにします。
    • SQL Server Management Studio を使用してターゲット データベースへの接続をテストします。
  2. 追加の DLL ファイルを fdo¥bin フォルダにコピーします。

    接続において別個の ArcSDE サーバーのプロセスが使用されるわけではないため、クライアントには追加の ArcSDE ライブラリが必要になります。これらの DLL ファイルはArcSDE SDK で利用できます。

    Oracle データベースの場合は、次の DLL ファイルをコピーします。

    • Oracle Client が 10gr2 か 11g により、 gsrvrora11g93.dll または gsrvrora10g93.dll (Oracle Server のバージョンではなく、Oracle Client のバージョンによって決まります。)
    • sdeora11gsrvr93.dll または sdeora10gsrvr93.dll
    • xerces-c_2_7.dll
    • icuuc22.dll
    • icudt22l.dll

    SQL Server データベースの場合、次の DLL ファイルをコピーします。

    • gsrvrsql93.dll
    • sdesqlsrvr93.dll
    • xerces-c_2_7.dll
    • icuuc22.dll
    • icudt22l.dll
  3. 接続パラメータを修正します。

    Oracle データベースの場合は、次のパラメータを設定します。

    • サーバ名: サーバの名前または IP アドレスを指定します。
    • インスタンス名: クライアント上の Oracle のバージョンに応じて、sde:oracle10g または sde:oracle11g と入力します。
    • ユーザ名: Oracle Server 上で有効なユーザ名を指定します。
    • パスワード: <パスワード>@<OracleSID> の形式で入力します。 OracleSID はステップ 1 のクライアントで設定された SID になります。
    • データストア: sde のようなデータストア名を手動で入力します。
    • バージョン: バージョンを手動で入力します。バージョンの指定がない場合は、ルート バージョンが既定の値になります。

    SQL Server データベースの場合、次のパラメータを設定します。

    • サーバ名: サーバの名前または IP アドレスを指定します。
    • インスタンス名: MSSQLSERVER の既定のインスタンスを使用する場合、sde:sqlserver:<サーバ名>を入力します。それ以外の場合は、sde:sqlserver:<サーバ名>¥<インスタンス_名前>を入力します。
    • ユーザ名/パスワード: SQL Server データベースで有効なユーザ名を指定します。
    • データストア: sde のようなデータストア名を手動で入力します。
    • バージョン: バージョンを手動で入力します。バージョンの指定がない場合は、ルート バージョンが既定の値になります。