独自のデータに基づいて新しい
グローバル座標系
を作成したり、あらかじめ定義された座標系を基礎として独自の座標系を作成することができます。新しいデータムまたは準拠楕円体の定義から始めたり、座標系の定義で既存の要素を使用したりできます。
注: [座標系ライブラリ]の既存のシステムを複製して編集し、座標系システムを作成する場合、左側にオプションのセットが一覧表示されたダイアログ ボックスが表示されます。関連するオプションを表示するには、それぞれをクリックします。[マップ セットアップ]タブで[座標系を作成]または[座標系定義を作成]を選択した場合、このウィザードが表示されます。このウィザードには、オプションのセットが別々のページに表示されます。[次へ]をクリックすると、次のオプションのセットが表示されます。オプションは、どのような状況でもほぼ同じですが、ウィザードには最初に特別なオプションが用意されています。
[開始点を指定]
ウィザードを使用している場合、座標系を定義(または修正)して開始するか、最初に準拠楕円体またはデータムを定義または編集するかを指定します。既存の座標系の複製を編集している場合、このオプションを選択する必要はありません。
- 座標系を使用して開始
- 座標系を新しく作成するか、既存の座標系を修正します。
- データムを使用して開始
- データムを新しく作成するか、既存のデータムを修正します。終わったら、準拠楕円体を作成したり、座標系の作成に移ることができます。「[データムを作成]ダイアログ ボックス」を参照してください。
- 準拠楕円体を使用して開始
- 準拠楕円体を新しく作成するか、既存の準拠楕円体を修正します。終わったら、座標系の作成に移ることができます。「[準拠楕円体を作成]ダイアログ ボックス」を参照してください。
[座標系を指定]
ウィザードのこのページでは、座標系を新しく作成するか既存の座標系を修正するかを指定します。既存の座標系の複製を編集している場合、このオプションを選択する必要はありません。
- [新しい座標系を作成]
- このオプションを選択した場合、[座標系のタイプ]を指定してください。次から選択します。
- [投影]: 2D のサーフェスで定義される座標系です。地理経緯度と異なり、投影座標系の 2 つの方向間の長さ、角度、面積は一定です。この座標系タイプでは、メートルやフィートなどの線形単位を使用します。
- [地理的位置]: 3D の球体に使用する座標系で、地球上の位置を定義します。これには、測定角度単位、原子午線、データム(準拠楕円体に基づく)が含まれます。この座標系タイプでは、度、ラジアン、グラード、ミルなどの角度単位を使用します。
- 任意: 非地球(NERTH)座標系です。準拠楕円体やデータムは必要ありません。
- [既存の座標系から新しい座標系を作成]
- 既存の座標系を使用する場合、新しい座標系の基にする座標系を指定します。
[座標系を作成/修正]
座標系のコードと説明を指定する必要があります。残りのフィールドは、既存の座標系でこの座標系を基にしている場合は、既に入力されています。既に入力されている値を使用することも、新しく指定することもできます。
- [コード]
- 座標系に一意のコードを指定します。
- [説明]
-
座標系の説明を指定します。
- [作成元]
- この座標系の値の作成元のデータ ソースを入力します。
- [単位(U)]
- この座標系の単位を選択します。
- [分類]
-
この座標系が表示されるカテゴリ(1 つまたは複数)を選択します。左側の一覧のカテゴリ名をクリックし、[追加]をクリックして右側の一覧に移動します。AutoCAD Map 3D では、[座標系ライブラリ]にカテゴリが表示されます。
- [参照先]
- 次のいずれか 1 つを選択します。
投影法を指定
- 投影法
- 投影法を選択します。準拠楕円体またはデータムを指定しなかった場合、選択できる[投影法]オプションは[非地球]および[縮尺と回転可能な非地球]のみです。[投影元]、[仮原点]、[尺度低減]は、これらの投影方法のタイプでは必須ではありません。
パラメータ
選択した投影により、入力する必要のある投影パラメータの数と、使用できる単位が決まります。これらの正確なフィールドは、選択する投影法によって異なります。次のタイプのパラメータを含めることができます。
- 標準緯線
- この投影法の南北の標準緯線を指定します。標準緯線は、円錐図法で尺度 1.0 での緯度の線を定義するために使用されます。1 本の標準緯線を使用したランベルト正角円錐図法では、最初の標準緯線で y 座標の原点を定義します。中央緯線で、y 座標の原点を定義します。
- 中央子午線
- x 座標の原点です。
- UTM Zone Number
-
ユニバーサル横メルカトル図法では地球を、オーバーラップしない、一定の 8×6 度ごとのグリッド区域に分割します。横メルカトル図法は、南緯 80 度から北緯 84 度の間で定義されます。この緯度を超えた場合は、極平射(UPS)投影法を適用します。文字の後ろに番号を付ける形式のゾーン識別子(28G など)に加え、UTM ゾーンごとに偏北距離と偏東距離があります。偏北距離と偏東距離は、次の定数です。
- 偏東距離(すべてのゾーン): 500,000 m
- 偏北距離(北半球のすべてのゾーン): 0 m
- 偏北距離(南半球のすべてのゾーン): 1,000,000 m
- 投影の原点
- このマップ投影法の長方形の座標の原点を指定します。原点の経度から、x 座標の原点が定義されます。たとえば、円錐図法の経度の原点は直線で完全に垂直な経度の線です。この経度の値を X 座標のゼロに変換することができ、マップの中心として常に指定されます。中央子午線と原点の経度のパラメータは同義です。
原点の緯度から、y 座標の原点が定義されます。このパラメータは、投影の中心にない場合があります。特に、円錐図法では、多くの場合マップにする地域の最南端の範囲の南側の最も近い概数になります。この場合、偏北距離パラメータを設定してすべての y 座標を正の値にする必要はありません。
- 仮原点
- 中央子午線がマッピング地域と交差する場合、X 座標の半分が負の値になります。すべての座標で仮原点と呼ばれるオフセットを追加し、正の値にすることができます。このオフセットの X 座標は、仮原点の偏東距離と呼ばれます。このオフセットの Y 座標は、仮原点の偏北距離と呼ばれます。このパラメータは省略できます。
- 尺度低減
- 投影面とマッピングする領域における任意の点との距離を可能な限り小さくするには、尺度を低減させる要素を指定する必要があります。これは、大きな領域をマッピングする場合に重要です。このパラメータは省略できます。
共通パラメータを指定
場合によっては、このパラメータは表示されません。
- 尺度
- 座標系の用紙尺度を指定します。多くの GIS システムでは、仮想マップは用紙サイズに制限されないため、このあたい は 1 です。
- [四半円点]
- x および y 座標が正の値(通常、東と北)である四半円点を指定します。
- 有効範囲
- この座標系が有効とみなす最小緯度と経度および最大緯度と経度を指定します。
- 最大ノンゼロ座標値
- 正の四半円点にある x と y の最小値を入力します。
座標系の確認
ウィザードを使用している場合、設定を確認します。設定を変更するには、設定グループの隣の[編集]をクリックします。設定が正しい場合、[完了]をクリックします。