主題では、該当の画層に関連付けられているプロパティや属性に基づいて、フィーチャ画層にあるフィーチャの表示が変わります。
たとえば、ポイント画層の主題では、店舗の種類に応じて異なるシンボルで小売店の場所が表示されます。ポリゴン画層の主題では、土地利用分類に応じて異なる色やシェーディングで表示されます。
タイプ別に主題設定された道路を表示する主題
フィーチャ画層の主題には、尺度範囲とそれぞれの尺度範囲に対応する規則があります。たとえば、区画サイズ別に主題を設定している場合は、尺度範囲によってそれぞれの区画サイズが示されます。最初の尺度範囲を 1000 ~ 5000 平方フィートの区画で構成し、2 番目の尺度範囲を 5001 ~ 10,000 平方フィートの区画で構成するとした場合、最初の規則では、最初の尺度範囲をマップ上に表示する方法を規定します。たとえば、尺度範囲が最も小さい区画を 1 番明るい色で表示し、尺度範囲が上がるにつれて暗い色で表示していきます。
規則には、表示スタイル、凡例ラベル、フィーチャ ラベルを含めることができます。
画層を描画すると、各フィーチャが、規則一覧の順番に従って各規則と照合されます。 フィーチャが条件を満たす最初の規則を使用して、そのフィーチャのスタイルと凡例ラベルが指定されます。既定または指定のない条件はすべてのフィーチャに適用され、それまでのいずれの条件にも合致しないフィーチャのスタイルを定めます。正しい構造の主題には、既定の規則は 1 つのみ含まれ、一覧の最後に置かれます。
フィーチャ主題の条件範囲を作成する場合は、分布の方法を指定する必要があります。次の方法を使用できます。
方法 | 説明 |
---|---|
等量 | いずれの範囲についても、高値と低値の差が同じ。この方式はわかりやすく、降雨量などの連続データの提示に有効です。 |
標準偏差 | フィーチャは、その値が平均値からどれだけ隔たっているかに応じて範囲に配置されます。AutoCAD Map 3D は、平均値を計算し、それに対して標準偏差を加算または減算して範囲を作成します。 |
分位 | 各範囲に同数のフィーチャが含まれます。この方式は、値が均等に分布したデータを提示するのに便利です。 |
Jenks(自然分類) | 範囲はデータ値の自然なグループ化に基づきます。同様の値を持つフィーチャがグループ化されます。この方式ではデータの自然なグループ化が示されています。 |
個別の値 | フィーチャはグループ化されません。この分布は、値が連続的でなく、値の数が固定されており、同じ値を持つフィーチャが多い場合に有効です。 |