Infrastructure Studio は、基準画層を事前に生成しキャッシュすることで、その後マップをパブリッシュする際に時間を節約します。このプレキャッシュ操作には、時間がかかる場合があります。基準画層を基準画層グループにまとめている場合は、要求時にプレキャッシュされた画層を生成するか、またはスクリプトを作成し特定の時に生成するようスケジュールすることができます(たとえば、処理リソースがより容易に使用できる夜間など)。
このフィーチャを使用するには、1 つまたは複数の基準画層グループを含むマップ定義が必要です。グループを定義する際に、各画層グループのズーム レベル数を指定します。作成するズーム レベル数が増えるほど、ユーザがマップを表示した際のズーム処理がスムーズになります。ただし、ズーム レベルが増えるほど、プレキャッシュにかかる時間が長くなります。基準画層グループを作成し、ズーム レベルを設定するための詳細は、「基準画層グループを設定する」を参照してください。
基準画層をプレキャッシュする場合は、定義されたズーム レベルで基準画層グループを表すタイルを作成します。マップ全体、または特定の領域のみをプレキャッシュすることができます。最近データが変更された領域のタイルのみをプレキャッシュすることが可能です。たとえばある都市で、周辺の郊外より頻繁に変化する可能性のある中心街の領域のみを、プレキャッシュできます。
プレキャッシュを行うパラメータを、スクリプトとして DOS .bat ファイルで保存できます。その後、Windows Scheduler(またはその他のスケジューリング アプリケーション)を使用し、特定の時にスクリプトを実行できます。
次の例は、タイルのスクリプトを表しています。
@echo off pushd "C:\Program Files\Autodesk\InfrastructureStudio2012" Autodesk.Infrastructure.Studio.PreCacheTilesCommandLine.exe --siteurl="http://localhost:8088/mapserver2012" --username="Administrator" --password="DaozQFNP8HA=" --mapdefinitions="Library://Samples/Sheboygan/Maps/Sheboygan.MapDefinition" --basegroups="Base Layer Group"$scaleindex=0,1,2,3,4,5,6,7,8,9 --threadcount="1" popd
基準画層グループをスケジュールし、プレキャッシュするには
この領域のエントリ(基準画層とその尺度範囲)は、基準画層グループの定義方法によって決まります。基準画層グループを作成し、縮尺範囲を設定するための詳細は、「基準画層グループを設定する」を参照してください。
既定では境界テキスト領域にマップ全体の座標が表示されますが、これらの座標はユーザが定義した座標によって置き換えられます。境界テキスト領域の座標は、手動で編集できます。別の座標を指定するには[境界をクリア]をクリックし、新しい境界の組み合わせを定義します。
一度に処理できる要求数は、コンピュータのメモリと処理能力によって異なります。
進捗インジケータに生成済みのタイル数が表され、操作を中止することができます。エラーが発生した場合(たとえば、座標の結合が無効であるなどの場合)は、エラー メッセージが表示されます。処理が終了すると、生成できなかったタイルの有無がメッセージに表示されます。
スクリプトの名前と位置を指定して、[上書き保存]をクリックします。スケジューリング アプリケーションを使用して、スクリプトを後で実行するか、または定期的に実行することができます。