ジグル アニメーションにディスク キャッシュを使用する

シーン用のジグル ディスク キャッシュを作成すると、ジグル アニメーションがフレーム単位で処理され、ディスクに格納されます。モーション ブラーのかかったジグル アニメーションをレンダーする場合、必ずその前に、ジグル ディスク キャッシュを作成する必要があります。

具体的には、レンダー設定(Render Settings)モーション ブラー(Motion Blur)オプションをオンにする場合、アニメーションをレンダーする前にジグル ディスク キャッシュを作成する必要があります。そうしないと、レンダーされたアニメーションのシーケンスにアニメーションが正しく表示されません。ジグル オブジェクトのモーション ブラー(Motion Blur) オプションの設定は、この問題には関係ありません。

ゆっくりした速度で再生されるシーンは複雑であるため、キャッシュを作成すると有益です。キャッシュを作成すると、タイム スライダの任意のフレームに直接移動しても、ジグル アニメーションを正確に表示することができます。キャッシュがない場合は、タイム スライダの先頭から現在のフレームまでアニメーションが再生されるのを待たなければなりません。

ジグル処理は効率的な操作であり、シーンが複雑なために再生が著しく遅い場合を除けば、シーンの処理速度がそれほど落ちることはありません。ディスク キャッシュは、モーション ブラーを適用したレンダリングの準備作業としてのみ使用するとよいでしょう。

ジグル ディスク キャッシュを作成する

ジグル ディスク キャッシュを作成する際には、作成オプションを設定してキャッシュを作成するか、または現在の作成オプションを使ってキャッシュをすばやく作成することができます。

通常は、このファイルの保存場所を知る必要はありません。ただし、シーンを別のプロジェクトへ移動する場合は、シーンがキャッシュを使って再生/レンダーするため、ジグル キャッシュ ファイルもそのプロジェクトの対応データ フォルダに移動する必要があります。

詳細については、ジグル デフォーマ用ディスク キャッシュを作成するにはを参照してください。

注:
  • 既定では、既存のシーンが新規の名前で保存される場合、ジグル キャッシュ ファイルがコピーされ、新規のシーン名に合った名前が付けられます。ディスク スペースを節約するために、シーンを別名で保存オプション(Save Scene As Options) (ファイル > シーンを別名で保存(File > Save Scene As) > )で、ジグル ファイルのコピー(Copy jiggle files)常にオフ(Never)に設定することによって、このコピーが作成されないようにすることができます。
  • シーン(名称は無題)を保存したことがない場合は、保存した後のみジグル キャッシュ ファイルが作成されます。

キャッシュ後にジグル アニメーションを無効化または削除する

たとえば、キャッシング後に固さ(Stiffness)を変更してジグル アニメーションを変更したい場合、キャッシュを無効化または削除して、変更されたシーンが再生されるようにする必要があります。この場合、再レンダーする前にキャッシュを作成し直す必要があります。ディスク スペースを空ける必要がある場合、キャッシュを削除するのも有効です。

ジグル デフォーマ(キャッシュではなく)を無効にすると、ジグル キャッシュの再生も無効になりジグル キャッシュを作成できません。