合成とシェーダ開発のワークフローを最適化するには、ソロ化を使用して特定のノードの出力アトリビュートのエフェクトをプレビューします。マテリアル ビューア(Material Viewer)とビューポートでソロ化結果をプレビューします。
シェーディング ネットワークが複雑になると、多くの場合は、問題が発生した可能性がある場所を決定するのが難しくなります。通常アーティストは、他のユーティリティ ノードを追加してサーフェス シェーダに接続し、接続を一時的に接続したり切断することで、これらの問題を特定しようとします。これは非常に時間のかかる面倒な作業になります。
このワークフローを改善するために、シェーディング ノードをソロ化するこのフィーチャを使用します。ソロ化を行うと、特定のノードの出力アトリビュートの影響、つまり、ノードの出力アトリビュートにつながるグラフの上流部分の結果をプレビューすることができます。ノードをソロ化することにより、シェーディング グラフを変更しなくてもその成分を確認できるため、複雑なシェーディング ネットワークを扱うときに簡単に問題を特定することができます。
ノードをソロ化するには、ノードのソロ アイコンをクリックするか、マーキング メニューを使用するか、ノードの名前を soloMaterial MEL コマンドに渡します。ノードをソロ化するときは、アトリビュートを指定することもできます。指定しない場合は、既定のアトリビュートがソロ化されます。
ソロ化されたノードは、ノードの境界が赤色であること、ノードのソロ化アイコンが青緑色に変化すること、ソロ化された出力ポートが三角形になることよって、識別することができます。
ノードをソロ化すると、ノードのソロ化アイコンは青緑色 に変わり、ノードの境界は赤色に変わります。
すべてのノードをソロ化できるわけではありません。ノードは、次の条件のいずれかを満たす場合にのみソロ化することができます。
ノードの分類文字列を照会するには、getClassification MEL コマンドを使用します。
次の例は、NElambertTemplate.xml ファイルにあり、既定では scripts¥NETemplates フォルダに保存されています。ビュー定義は Lambert をソロ化できることを示します。
<view name='NEDefaultSoloOutput' template='NElambert'> <property name='outColor'/> </view>
ノード エディタ(Node Editor)テンプレートの詳細と既定の場所については、「ノード エディタ テンプレート」を参照してください。
ソロ化されたアトリビュートは、三角形のポート として表示されます。
soloMaterial MEL コマンドを使用してノードをソロ化するときに、ソロ化するアトリビュートを指定することもできます。
ソロ化アイコンをクリックした場合など、アトリビュートを指定せずにノードをソロ化すると、このノードの特定のアトリビュートが以前にソロ化されたことがあるかどうかがチェックされます。ソロ化されたことがある場合は、同じアトリビュートがもう一度ソロ化されます。それ例外の場合は、既定のアトリビュートがソロ化されます。その後ポートをダブルクリックすることで別のアトリビュートをソロ化することができます。
NE<NodeType>Template.xml ファイルの NEDefaultSoloOutput ビュー定義は、ノードをソロ化できることと、既定でソロ化するアトリビュートを示します。上の例では、<property name='outColor'/> にビュー定義が含まれているため、outColor が既定でソロ化されます。
対応するノードエディタ(Node Editor)テンプレート ファイルに NEDefaultSoloOutput ビュー定義はないが、分類文字列がシェーダ/サーフェス、テクスチャ/2D、テクスチャ/3D のいずれかであるためソロ化することができるノードの場合は、次のうち最初の出力がソロ化されます。
(バンプ ノードまたはマテリアル ノード以外の)ノードをソロ化すると、マテリアル ビューア(Material Viewer)レンダーもフラット ビューに切り替わり、アンビエント ライティングのみを使用する平面スウォッチが表示されます。詳細については、「ノードをソロ化してフラット ビューで表示する」を参照してください。