Maya 2016 Extension 2 で旧式のレンダー レイヤを使用して古いシーン ファイルを開く

Maya 2016 Extension 2 には、レンダー レイヤ、コレクション、オーバーライドを作成するための最新のアプローチを提供する新しいレンダリング設定システムが導入されています。この新しいアプローチは直感的で、レンダリング用の複雑なシーンの管理が簡略化されるため、現在は推奨されるワークフローとなっています。

旧式のシーン ファイルを開き、旧式のレンダー レイヤを引き続き使用することもできます。ただし、まず最初に Maya を旧式のレンダー レイヤ(Legacy Render Layers)システムに切り替える必要があります。これを行うには、プリファレンス(Preferences)ウィンドウを開き、レンダリング(Rendering)カテゴリに移動してから、優先レンダリング設定システム(Preferred Render Setup system)として旧式のレンダー レイヤ(Legacy Render Layers)を選択し、Maya を再起動します。旧式のレンダー レイヤ(Legacy Render Layers)システムと新しいレンダリングの設定(Render Setup)システムは独立した異なるシステムで、同時に使用することはできません。片方のみを使用できます。

優先レンダリング設定システム(Preferred Render Setup system)レンダリングの設定(Render Setup)に設定されているときに旧式のシーン ファイルを開いたり、参照したり、読み込もうとすると、エラーが表示され、この 2 つのシステムを組み合わせることはサポートされていないことが示されます。同様に、優先レンダリング設定システム(Preferred Render Setup system)旧式のレンダー レイヤ(Legacy Render Layers)に設定されているときにレンダリングの設定(Render Setup)ノードを使用してシーンを開いたり、参照したり、読み込もうとした場合も、スクリプト エディタ(Script Editor)にエラーが表示されます。

コマンド ライン レンダリング

コマンド ライン レンダリングを実行している場合、現在の優先レンダリング設定システム(Preferred Render Setup system)が、シーン ファイルの保存に使用したものと一致していることを確認してください。

現在 Maya を実行していない場合、現在の優先レンダリング設定システム(Preferred Render Setup system)は前回の Maya セッションで選択したものとなります。

たとえば、前回 Maya を旧式のレンダー レイヤ(Legacy Render Layers)モードで実行した場合、コマンド ライン レンダリングを使用してレンダリング設定ノードがあるシーンをレンダーしようとすると、この組み合わせがサポートされていないことを示すエラーが発生します。逆の場合も同様で、前回 Maya をレンダリングの設定(Render Setup)モードで実行した場合、コマンド ライン レンダリングを使用して旧式のレンダー レイヤがあるシーンをレンダーしようとすると、エラーが発生します。

この問題を回避するには、Maya を起動して、プリファレンス(Preferences)ウィンドウから別の優先レンダリング設定システム(Preferred Render Setup system)を選択します。