ゴールとは、パーティクルが進む目標とするオブジェクトです。ゴールを使用すると、それに追従するパーティクルによって、他のアニメーション技法では生成することが困難な流れるようなモーションを与えることができます。追従するパーティクルは、目に見えないスプリングでゴールに結び付けられているかのように動きます。ゴールの状況下では、ソフト ボディはパーティクルとみなされます。
オブジェクトは、カーブ オンサーフェスを除いて、すべてをゴールにすることができます。追従するパーティクル オブジェクトの動きまたはモーションは、追従するパーティクル オブジェクトに接続されたゴール オブジェクトのタイプおよび数によって変わります。
パーティクルのモーションをアニメートするための方法はさまざまあるため、パーティクル オブジェクトはゴール オブジェクトとして使用するのに便利です。パーティクル オブジェクトの個々のパーティクルにはゴールを追加できませんが、追従オブジェクトに対する各パーティクルの影響をコントロールすることができます。
ゴールがパーティクル オブジェクトの場合、アニメーションを再生すると、ゴールのパーティクルは追従オブジェクトのパーティクルを 1 対 1 の関係で引き付けます。双方のオブジェクトのパーティクルが同数存在し、かつ消滅しない場合、追従パーティクルは作成順にゴール パーティクルに追従します。たとえば、追従オブジェクトで最初に作成されたパーティクルは、ゴール オブジェクトで最初に作成されたパーティクルに追従します。追従オブジェクトで最後に作成されたパーティクルは、ゴール オブジェクトで最後に作成されたパーティクルに追従します。
どちらかのオブジェクトのパーティクルが消滅した場合、上記の動作は適用されません。どの追従パーティクルが特定のゴール パーティクルに追従するかを視覚的に予測することはできなくなります。
追従パーティクル オブジェクトのパーティクルの数がゴール オブジェクトのパーティクルよりも多く、どちらのオブジェクトのパーティクルも消滅しない場合、追加のパーティクルは、ゴールで作成された順でパーティクルに追従します。
ゴールが NURBS オブジェクト、ポリゴン オブジェクト、ラティスの場合、それぞれの CV、頂点、ラティス ポイントが 1 対 1 の関係でパーティクルを引き付けます。追加のパーティクルは、ゴール オブジェクトの最初のポイントに戻って追従します。これは、パーティクル オブジェクトについて説明したのと同じ動作です。
オブジェクトのゴールがラティス、NURBS、またはポリゴン オブジェクト以外である場合(ライトやカメラなど)、オブジェクトの位置がゴールとなります。
複数のゴール オブジェクトを追従パーティクル オブジェクトに作用させることができます。追従パーティクル オブジェクトは、それぞれのゴール オブジェクトにゴール ウェイトを指定します。ゴール ウェイトは、ゴールの影響の強さを相対的に設定します。ゴール ウェイトが同じであれば、各ゴール オブジェクトは同じ強さで追従オブジェクトを引き付けます。追従オブジェクトは、2 つのゴール オブジェクトの間に移動して、最終的に安定するまでは一般に両方向へ行きつ戻りつします。
ゴール ウェイトが異なる場合、各ゴール オブジェクトはそれぞれ異なる強さで追従オブジェクトを引き付けます。追従オブジェクトは、高いゴール ウェイトを持つゴールの近くの位置で静止します。