次の手順は、nCloth が変形したシェイプを保持する仕組みを詳細に説明しています。たとえば、押しつぶされた段ボール箱やくぼみのある金属のゴミ箱を作成することができます。
回復制限を超えて nCloth にくぼみ、押しつぶし、歪みを付加するには
- くぼみ、押しつぶし、歪みを付加してその壊れた状態を保持する nCloth オブジェクトを選択します。
- アトリビュート エディタ(Attribute Editor)で、nClothShape タブを選択します。
- ダイナミック プロパティ(Dynamic Properties)セクションで、nCloth に次の項目を設定します。
- 回復角度(Restitution Angle)では、選択した nCloth オブジェクトがレスト角度に戻ることができるまでのベンド角度の限度を定義します。回復角度(Restitution Angle)をベンドの抵抗(Bend Resistance)と組み合わせて使用すると、金属の変形をシミュレートできます。
- 回復張力(Restitution Tension)では、nCloth オブジェクトがレスト長に戻ることができるまでの伸長の限度を定義します。回復張力(Restitution Tension)を使用してゴム粘土などの物質の伸長をシミュレートできます。
詳細については、「nCloth ダイナミック プロパティ」も参照してください。
nCloth に折り目や継ぎ目のような稜線を作成するには
- 継ぎ目または折り目を模倣した稜線を作成する nCloth オブジェクト(出力メッシュ)を選択します。
- エッジ(Edge)のコンポーネント選択モードを選択します。
- 折り目を作成するエッジの行にあるいずれかのエッジをダブル クリックします。
行またはループにあるすべてのエッジが選択されます。
- ポリゴン(Polygons)メニュー セットで、メッシュ表示 > ハード エッジ(Mesh Display > Harden Edge)を選択します。
硬化したエッジ ループが、nCloth オブジェクト上で継ぎ目または折り目に似た稜線になります。この稜線は nCloth のシミュレーション時にシェイプを保持します。