ANSYS へのモデルと結果のエクスポート

注: この機能は、Midplane モデルまたは 3D モデルで、充填+保圧を含む解析順序を選択している場合にのみ使用できます。

ANSYS に充填+保圧結果 (繊維配向結果の有無にかかわらず) をエクスポートする操作には、次の 2 段階の手順があります。最初に、mpi2ans.vbs スクリプトを実行して必要なインターフェース ファイルを作成します。次に、これらのインターフェース ファイルを検索して ANSYS で使用します。このインターフェースでは、Midplane モデルまたは 3D モデルを ANSYS コマンド データベース ファイルに変換します。Dual Domain モデルは、構造解析用として ANSYS にエクスポートすることはできないため、インターフェースによって拒否されます。

mpi2nas.vbs マクロの実行

  1. 充填+保圧結果のある Midplane スタディまたは 3D スタディを開きます。
  2. [表示]タブ > [ウィンドウ]パネル > [ユーザーインターフェース]をクリックし、[コマンドライン]を選択します。
  3. mpi2ans」と入力して、[実行]をクリックします。
    注: 使用していないプロパティがある場合、それらを削除することを確認する警告ダイアログ ボックスが表示されます。[OK]をクリックして、このダイアログ ボックスを閉じます。
    このスクリプトでは、まず出力ファイル名を求めるプロンプトを表示します。
    ヒント: このインターフェースで生成したファイルを ANSYS で問題なく読み取ることができるように、ファイル名には英数字とアンダースコアー (アンダーバー) のみを使用します。特に、括弧 "(""") の使用は避けます。
  4. 既定の出力ファイル名をそのまま使用するか、別の名前を入力して、[OK]をクリックします。
  5. [単位系の設定]ダイアログ ボックスで、「SI」、「English」、または「metric」を入力し、単位系を指定して、[OK]をクリックします。 選択した単位を使用することを確認するダイアログ ボックスが表示されます。[OK]をクリックします。
  6. 出力ファルダ名を確認するダイアログ ボックスで [OK]をクリックします。 スクリプトの処理によって、エクスポートするスタディのプロジェクト ディレクトリの下に、この名前のフォルダが作成されます。DOS ウィンドウで実行ファイルが起動し、ANSYS 入力ファイルが生成されます。
    注: [Windows セキュリティの重要な警告]ウィンドウが表示された場合は、[ブロックを解除する]をクリックして、実行ファイル mpi2str を実行できるようにします。
  7. [OK]をクリックして、エクスポートが完了したことを確認します。
    ヒント: この製品の結果と ANSYS の結果を比較する予定がある場合は、インターフェースによって拘束が適用された 3 つのノード( アンカー ノード)の番号が DOS ウィンドウに示されるので、これを書き留めておきます。
注: 多数個取りのモデルでは、キャビティごとに 3 つの拘束のセットが報告されます。また、インターフェースによって、キャビティごとに別々の ANSYS 入力ファイル(*.ist、*.cdb)が作成されます。これらのファイル名は、上記で指定した出力ファイル名の末尾に 1、2 などの数字を付加したものになります。
生成されたファイルを探します。これらのファイルは、インターフェース ファイルの保存先であるプロジェクト ディレクトリに格納されています。ANSYS で moldflow2ansys.db ファイルを開き、ANSYS のドキュメントを参照して必要な結果を生成します。
注意: ANSYS で取得した結果と比較するために結果を表示する場合は、インターフェースで選択されたアンカー ノードに基づいて、アンカー平面を設定する必要があります。また、この製品では、ANSYS でシミュレーションできない射出成形に固有の効果、つまりコーナー効果および金型熱膨張が考慮されることに注意してください。