統合フェーズ 1a: インクルード、ライブラリ、プリプロセッサ定義

統合のこのフェーズでは、ゲームをコンパイルする準備と、ランタイム ライブラリ Gameware Navigation SDK とのリンクを行います。

データ生成システムには、データ生成 API を統合する準備が整った場合に設定する必要がある、プロジェクトの追加要件があります。詳細は、「統合フェーズ 6: NavData 生成 API を使用する」を参照してください。

インクルード

コンパイル時に、以下のディレクトリにあるインクルード ファイルを使用する必要があります。

sdk/include

ライブラリ

リンク時に、以下のライブラリを指定する必要があります。

gwnavruntime

Gameware Navigation には、このライブラリの複数のバージョンが提供されています。これは、複数のターゲット プラットフォームと、複数のビルド モードをサポートするためです。これらの複数バージョンはすべて、lib ディレクトリ内の個別のサブディレクトリに保存されています。

ここでは、プロジェクトのデバッグ ビルドが gwnavruntime ライブラリの Debug ビルドにリンクし、プロジェクトのリリース ビルドが gwnavruntime ライブラリの Release ビルドまたは Shipping ビルドにリンクするように、プロジェクトのライブラリ パスを設定するということを覚えておいてください。

ライブラリの依存関係

gwnavruntime ライブラリの Windows バージョンにリンクすると、ws2_32.lib および winmm.lib システム ライブラリにもリンクする必要があります。

プリプロセッサの定義

Gameware Navigation ライブラリにリンクするプロジェクトでは次のいずれかのプリプロセッサ定義を定義する必要があり、これは使用しているライブラリのビルド モードと一致しなければなりません。

使用しているライブラリのビルド モードと一致する定義を指定しない場合、またはこれらの定義をどれも指定しない場合は、コンパイル時にエラーが発生します。

指定することで、プロジェクトに含めるヘッダとビルド対象のライブラリとが不一致になる可能性を排除することができます。一致しないと、デバッグすることが非常に困難なクラッシュおよび予期しない動作が発生する可能性があります。