建物要素に基づいたエネルギー モデルの表示について

[エネルギー モデルを作成]ツールを使用して建物要素に基づいたエネルギー モデルを作成すると、Revit では、解析モデルのジオメトリの把握に役立つ 3 つのビューが作成されます。

これらのビューは次のように使用します。

3D エネルギー モデル

[エネルギー モデルを作成]をクリックすると、Revit でエネルギー モデルが作成され、[3D エネルギー モデル]という名前の 3D ビューにモデルが表示されます。ビューは、プロジェクト ブラウザで[3D ビュー]の下に一覧表示されます。

3D エネルギー モデル ビューは、[表示/グラフィックス]ダイアログの設定を使用して一部のカテゴリの建物要素を非表示にして、床や屋根などの他のモデル カテゴリに 50% の透明度を適用します。また、ビューには、建物要素にある解析スペースと解析サーフェスも表示されます。

Revit が建物要素をどのように解釈してエネルギー モデルを作成したのかを把握するには、このビューを使用します。画面移動、ズーム、回転を使用すれば、エネルギー モデルを詳細に検査できます。モデルの建物要素の他に、次のタイプの要素を表示、選択できます。

ヒント: 解析スペースと解析サーフェスを簡単に選択するには、リボンの[修正]ツールにある[面で要素を選択]オプションを有効にします。お互いに近接している要素間を移動するには、[Tab]を使用して選択します。「要素の選択をコントロールするオプション」を参照してください。

エネルギー モデルに関する理解を深めるには、3D エネルギー モデル ビューの複製ビューを作成し、[表示/グラフィックス]設定を調整します。たとえば、ある複製ビューでは、すべてのモデル要素を非表示にして([モデル カテゴリ]タブに一覧表示されているすべての項目の[表示]チェック ボックスをオフ)、([解析カテゴリ]タブに一覧表示されている)解析スペースのみを表示し、別の複製ビューでは、モデル要素を非表示にして、解析サーフェスのみを表示することができます(「要素カテゴリの表示設定を指定する」を参照してください)。ネルギー解析のサポートを向上させたり、解析結果に関する問題の原因をトラブルシューティングするために改善できる建物要素の領域をこれらのビューを調べて特定します。

エネルギー モデルの解析スペース エネルギー モデルの解析サーフェス
ヒント: エネルギー モデルを理解して確認するのに役立つ[表示/グラフィックス]設定を持った複製ビューを作成するときは、これらの設定のビュー テンプレートを作成します。そうすると、次回以降のエネルギー解析のビューに設定を簡単に適用できます。「ビュー テンプレート」を参照してください。

解析スペース

[解析スペース]ビューは、エネルギー モデル内の個々の解析スペースを一覧表示する集計表です。これらのスペースは、建物モデルと部屋を囲む Revit 要素に設定された部屋に基づくエネルギー モデルに作成されたものです。

集計表には、各スペースの面積と容積、モデル全体の総面積と総容積が一覧表示されます。解析スペースが部屋に基づいている場合は、部屋名も表示されます。

集計表で次の項目を確認します。

特定の解析スペースを検査するには、集計表で選択し、[モデルのハイライト表示]ツールを使用して[3D エネルギー モデル]ビューでスペースを表示します。

解析サーフェス

[解析サーフェス]ビューは、エネルギー モデル内の個々の解析サーフェスを一覧表示する集計表です。これらのサーフェスは解析スペースに基づきエネルギー モデル用に作成されたものです。

集計表には、各サーフェスの面積、該当するサイズのサーフェスの数、開口部のタイプ(ドアや窓など)、サーフェス タイプ(内壁、外壁、屋根、シェード、天井、スラブなど)が一覧表示されます。

集計表で次の項目を確認します。

特定の解析サーフェスを検査するには、集計表で選択し、[モデルのハイライト表示]ツールを使用して[3D エネルギー モデル]ビューでサーフェスを表示します。