設計チームは Revit を使用して、ワークシェアされたプロジェクトを作成し、そのプロジェクトを他のチーム メンバーやコンサルタントに渡して、Revit LT を使用して作業を続行することができます。
Revit LT を使用してプロジェクトを一度に作業することができるのは、1 人のユーザのみです。
ワークシェアされたプロジェクトは Revit で作成でき、そのプロジェクトを複数ユーザで同時に作業できます。また、Revit LT を使用してそのプロジェクトを改訂し、後でもう一度 Revit で開くことができます。ただし、これらの手順は順番に行う必要があります。ユーザはワークシェアされたプロジェクトを Revit と Revit LT で同時に開くことはできません。
推奨するワークフロー
- 設計チームは Revit でプロジェクトを作成し、ワークセットを作成して、必要な詳細レベルでプロジェクトを開発します。
- そのプロジェクトを Revit LT ユーザに渡す準備ができると、すべての Revit ユーザはワークシェアされたプロジェクトを終了し、作業を中断する必要があります。
- 推奨事項: ワークシェアされたプロジェクトにこれ以上変更が加えられないようにするために、BIM マネージャまたは Revit 管理者は、プロジェクト内のすべてのワークセットの編集可能ステータスを変更したりして、編集機能をブロックすることができます。
- Revit LT ユーザは次の作業を行います。
- 中央モデルを開くと、Revit LT によって <project_name>_LT.rvt という名前の新しい中央モデルが作成されます(詳細については、以下を参照してください)。
- 必要な修正や調整を設計に加えます。
- モデルへの変更を保存します。
- Revit チームに、更新されたモデルを戻します。
- Revit で追加の作業を実行する必要がある場合:
- Revit 管理者は、更新されたモデルを元のファイル名に変更します。
- Revit ユーザは、プロジェクトの新しいローカル コピーを作成して、作業を再開します。
Revit LT を使用してワークシェアされたプロジェクトを開く場合:
- Revit LT によって、プロジェクトの名前が <project_name>_LT.rvt に変更されます。たとえば、Revit LT を使用して hospital.rvt を開くと、そのプロジェクトの名前は hospital_LT.rvt に変更されます。
- プロジェクトの LT バージョンでは、元の中央モデルとの関連付けが失われます。モデルへの変更を保存して Revit LT を終了し、モデルの作業を再開するには、元の中央モデルではなく、<project_name>_LT.rvt を開きます。このバージョンのモデルを新しい中央モデルとして使用します。
- ワークシェアされたプロジェクトの Revit LT バージョンには、1 人のユーザのみがアクセスできます。Revit LT でプロジェクトを開いている最中、他のユーザはそのプロジェクトにアクセスできません。
- Revit LT から中央モデルと同期させることはできません。
- プロジェクト ビューは、Revit の設定と同じワークセットの表示設定を使用して Revit LT に表示されます。
- ワークセット:
- モデルでの作業中、Revit LT ユーザはワークセット内のすべての要素を変更することができます。
- Revit LT ユーザは、ワークセット内の要素を編集する以外にプロジェクトのワークセットを変更することはできません。たとえば、Revit LT ユーザはワークセット間で要素を移動したり、ワークセットを追加または削除することはできません。
- Revit LT のユーザがプロジェクトに要素を追加すると、その要素は Revit LT User という名前が付けられたワークセットに追加されます。ただし、次の場合を除きます。
- Revit LT ユーザが他のワークセットに属する要素を追加すると、これらの要素は適切なワークセットに追加されます。たとえば、Revit LT ユーザが要素をグループに追加すると、その要素はそのグループのワークセットに追加されます。
- Revit LT ではワークセット情報が保持されます。後でチームメンバーが Revit でプロジェクトを開いても、すべてのワークセット情報を利用できます。
- Revit Server: Revit プロジェクトがサーバベースのワークシェアリングを使用する場合:
- Revit LT ユーザは Revit Server にアクセスできません。
- Revit LT ユーザは Revit Server に格納されたリンク ファイルの場所を見つけることはできません。
- Revit LT ユーザは[リンクを管理]ダイアログの[再ロード元]機能を使用して、ワークシェアされたプロジェクトのローカル コピーからリンクを再ロードできます。