自由運動中の物体は衝突した際、壁面および固体に反発し、他の物体を貫通することができません。
自由運動中の物体が流れ場の中を移動すると、Autodesk® CFD は物体に作用する力およびトルクを監視し、その情報を使用して物体の位置を更新します。衝突が発生した場合、衝突の力、トルク、および位置が計算され、反作用を求めるために使用されます。物体が衝突すると、物体間の運動量移動を計算するために反復係数の値として0.5が使用されます。反作用には、反発、反射、および回転が含まれます。
- 衝突検出は、少なくとも1個以上の自由運動中の物体を含む衝突に対してのみ有効です。
- 自由運動中の物体が自由運動をしているもう1つの物体に当たった場合、両方の物体の軌道が変更され貫通することはありません。接触経路はもちろん、衝突中に交換される力積が計算されます。接触力(力積を時間ステップ数で除算したもの)が両物体の接触点に加わります。
- 自由運動物体がユーザー指定による運動中の物体に当たった場合、自由運動物体がもう一方の物体を貫通することが無いよう変更されます。両物体それぞれに、衝突による力が加わるがユーザー指定によって運動している物体の運動には影響しません。(ただし、衝突力は両部品に対するモーション出力データに含まれる。
- 自由運動物体が流体力により運動中の物体に当たった場合、自由運動物体がもう一方の物体を貫通しないよう変更されます。衝突による力は両方の物体に加わり、流体力による部品を拘束された運動経路内で移動させます。
- メッシュは、運動経路用のユーザーマニュアルに記載されているガイドラインに従っている必要があります。メッシュが粗すぎる場合は、移動物体が障害物と衝突せずに通過する可能性があります。
- 衝突検出は時間刻み幅に敏感です。時間ステップが大きすぎる場合は、移動物体が障害物と衝突せずに通過する可能性があります。適切なガイドラインは、解析ダイアログ上の推定機能により示された時間刻み幅です。
自由運動中の物体が壁面または静止した固体に達すると衝突が発生し、物体は適切に反発または偏向します。