自由運動

他の運動の種類(直線運動回転運動複合運動など)とは異なり、自由運動ではあらゆる方向への運動が許容されます。この運動は最もフレキシブルな運動の種類であり、アクティブな流れ場内における物体の非拘束(部分的拘束)運動のシミュレーションに使用できます。

自由運動は常に流体力によるものであり、6つの自由度を任意で有効化または無効化することで定義されます。各自由度に対しては限界を定義できますが、壁面、静止固体および他の移動固体との衝突は自動的に検出されます。

重力はもちろん、自由運動中の物体にを加えられます。また、自由運動固体に対し、初期の直線および/または回転速度を定義することもできます。

自由運動中の物体は、他の固体、壁面、周期的条件を持つ対称性またはサ??フェスを通過することができません。しかし、(一定の速度、流量、または圧力条件を持つ流体境界などの)開口部を通過することは可能です。

メッシュ作成に関する注意事項

自由運動解析用のメッシュを定義する場合には注意する必要があります。拘束されているモーションの種類では、物体の軌道は既知であり、その軌道内でメッシュをリファインすることが可能です。これにより多くの場合、運動に直接影響しないモデルの他の部分におけるメッシュ要件が緩和されます。しかし、自由運動解析においては、軌道が不確実なことが多いため、物体の運動を適切に解くためにはモデルのより多くの部分でメッシュ密度を高くする必要があります。