非定常境界条件

Autodesk® CFD で使用できる境界条件のほとんどは、時間の経過とともに変更できます。これは流れの量、圧力、装置に与えられるエネルギーなどの増加、減少の効果をシミュレートするのに便利です。

境界条件を時間に従って変化させるには、まず境界条件クイック編集ダイアログを開きます。(境界条件パネルで編集をクリックします。)

  1. 境界条件ダイアログで、時刻定常に変更します。
  2. 時間カーブ 方法を選択し、ポップアウトダイアログでパラメータを定義します。条件を時間に応じて変化させるには7つの方法があります。
  3. プロット ボタンをクリックして変化を確認します。これは変化が意図した通りになっているかを確認するのに便利です。

一定

一定変化方法は、解析全体を通して値を一定に保ちます。これは定常境界条件を適用するのと等しい方法です。

一定の代表的な使用方法としては、後で異なる非定常条件を適用する際のプレース ホルダとしての使用方法があります。例えば、最初に非定常条件として一定の値を適用しておき、後で別の変化方法に変える場合などがあります。

ランプステップ

ランプステップ関数は、線形ランプ関数とフラットステップ関数を組み合わせたものです。

T の値は、角度が生じる時間を指します。

F の値は、変数の最小および最大を指します。

注: この関数の1サイクルは、T4からT4である。

周期

周期タイプの境界条件は、時間の指数関数です。関数形式は次の通りです:

F(t) = A1 * e (B1*t + C1) + A2 * e (B2*t + C2)

.

A1B1C1またはA2B2C2のいずれか1組の値のみを指定する必要があります。

B1またはB2パラメータに負の値を入力すると、この関数は時間と共に減衰します。

注: すべてのパラメータのデフォルト値はゼロです。

三角関数式

三角関数式を使った変化の関数形式は次の通りです:

F(t) = A1 * cos(B1*t + C1) + A2 * sin(B2*t + C2)

三角関数式では、量が時間に従って正弦または余弦関数として変化します。

余弦値 A1B1C1 または正弦値 A2B2C2 のいずれか 1 組の値のみを指定する必要があります。

注: 余弦関数および正弦関数は符号が変化することがあることに注意してください。不適切なパラメータを指定すると、負の値の変数が生じる可能性があります。

多項式および逆多項式

多項式では指定した次数を使用し、カーブをデータ点にフィットさせます。

注: 大きな次数の関数は、データの符号に予期せぬ変化を招くことのある屈曲点を含む場合があるので注意します。

べき乗

べき乗関数は、時間の指数関数であり、次の関数形式を使用します;

F(t) = A0 + A1*t(X)

区分直線近似

区分直線近似関数は、入力されたデータポイントと線形セグメントを接続し、補間します。

デフォルトで、区分直線近似関数は定義された時間内のみで発生します。定義された時間の後、この条件の値は解析期間中一定に保持されます。全ての時間に対して関数が繰り返されるようにするには、繰返しボックスにチェックをつけます。

関連リンク

非定常解析についての詳細

非定常境界条件の適用例