境界条件

境界条件は、シミュレーションモデルの入力を定義します。流速や体積流量などの条件は、流体がモデルにどのように入り、出て行くかを定義します。熱伝達率や熱流束など、モデルとその周囲とのエネルギーの交換を定義する条件もあります。

境界条件はまた、シミュレーションモデルをその周囲と連携させます。境界条件が指定されていない場合、シミュレーションは定義されず、ほとんどの場合続行できません。ほとんどの境界条件は、定常状態または過渡状態として定義できます。定常状態の境界条件は、シミュレーション全体を通じて不変です。過渡状態の境界条件は時間とともに変化します。イベントや周期的現象によく用いられます。

初期条件とは、シミュレーション開始時にのみアクティブな、各種タイプの条件です。初期条件についての詳細は、ここをクリックしてください。

境界条件のワークフロー

まず、設定(タブ)> セットアップタスク(パネル)(A)またはデザインスタディ バー(B)から、境界条件タスクを選択します:

モデルの近くで作業するには:

  1. モデル エンティティ(サーフェスまたは部品)上で左クリックします。
  2. 状況依存ツールバー上で編集ボタンをクリックします。
  3. 境界条件イック編集ダイアログで設定を指定します。

または、モデル エンティティまたはデザイン スタディ バーのブランチ上で右クリックし、[編集]をクリックします。

モデルから離れて作業するには:

  1. モデル エンティティ(サーフェスまたは部品)上で左クリックして選択します。
  2. 境界条件パネルで編集をクリックします。
  3. 境界条件イック編集ダイアログで設定を指定します。

クイック編集ダイアログで境界条件を指定するには:

  1. 条件の種類を設定します。
  2. 単位を設定します(該当する場合)。
  3. [時刻の変化]を設定します([定常解析]または[非定常解析])。
  4. 流速に垂直速度または速度成分、あるいは圧力に静圧またはゲージ圧など条件に固有の設定を適用します。流速、体積流量、質量流量の流れの方向を変更します。
  5. 値を指定します。
  6. 適用をクリックします。

境界条件を定義および適用するには

もう1つのワークフローが境界条件をモデルに適用する前に作成する方法です。

  1. 境界条件状況依存パネルで編集をクリックします。または、デザインスタディバーの境界条件ブランチを右クリックし、新規境界条件...を選択します。
  2. 境界条件クイック編集ダイアログで境界条件を定義し、適用をクリックします。
  3. 未適用の設定をデザインスタディバーから、モデル エンティティ上にドラッグします:

注: 現時点で他のオブジェクトに割り当て済みの設定を割り当てるには、デザインスタディバーからモデルエンティティにドラッグします。

境界条件を削除するには

特定のエンティティから境界条件を削除するには(複数の方法):

複数のエンティティから 1 つの境界条件を削除するには:

  1. デザインスタディバーの境界条件ブランチを展開します。
  2. 削除する条件を右クリックします。
  3. 削除をクリックします。

すべての境界条件を削除するには:

  1. デザインスタディバーの境界条件ブランチを右クリックします。
  2. すべて削除をクリックします。

グラフィック表示

結果凡例

境界条件が適用されたすべてのエンティティには色つきのストライプが表示されます。各境界条件によって、ストライプの色が異なります。グラフィックウィンドウの左下隅に表示される凡例により、モデルに適用された条件との対応が示されています:

複数の条件を適用されているエントリには複数のストライプが表示されます。

デザイン スタディ バー

すべての条件はデザインスタディバーの境界条件ブランチ下にリストされます:

選択リスト

特定のエントリに適用された条件を確認するには、選択リストを有効にし、エンティティを選択します:

選択リストを有効にするには、クイックアクセスツールバーのトグルボタンをクリックします: