Autodesk Nastran エディタで解析するために、Simulation Mechanical で作成したモデルをエクスポートできます。詳細については、ここをクリックしてください。モデルの解析後に、元の Simulation Mechanical モデルに Nastran エディタの結果を合併できます。次に、Simulation Mechanical の結果環境のフル機能を使用して、結果を確認できます。この機能は、次の 6 つの解析タイプでサポートされています。
- 線形材料による静解析
- 固有値解析
- 固有値解析(初期応力考慮)
- 線形座屈解析
- 非線形材料による静解析
- 定常熱伝導解析
注: また、Simulation Mechanical の衝撃解析(DDAM)モデルを Nastran エディタにエクスポートできます。しかし現在のところ、DDAM 解析結果を元の Simulation Mechanical モデルに合併することはサポートされていません。Nastran エディタ内での実行を選択した DDAM 解析結果を評価するには、Nastran エディタを使用します。さらに、ネイティブ SimMech プロセッサを使用して、DDAM 解析の設定、実行、後処理をすべて Simulation Mechanical 内で実行できます。
注意: Nastran と Simulation Mechanical 間では、異なった複合材要素の結果が生成されます。Nastran エディタは、要素の中央で結果を計算します。Simulation Mechanical は、要素のコーナーで結果を計算します。結果の変換において要素中央の Nastran 結果が要素のコーナーに複製される際に、一部エラーが発生します。精度を最大限に高めるには、Nastran エディタで解析された複合材要素を含むモデルは、Nastran エディタ内で後処理する必要があります。
手順
Nastran エディタでモデルを正常に解析した後、Simulation Mechanical 内で結果を確認するには、次の手順を実行します。
- Simulation Mechanical のユーザ インタフェースに戻ります。元のモデルを閉じている場合は、ここで再び開きます。
- FEA エディタから、
アプリケーション メニュー
[マージ]をクリックします。
- [ファイルの種類]ドロップダウン メニューから[Nastran 結果(*.fno、*.op2)]オプションを選択します。
- モデルのフォルダにナビゲートして、適切な *.fno または *.op2 ファイルを選択します。
- 現在の Simulation Mechanical モデルに結果を合併するには、[開く]をクリックします。
- 結果環境に移動します。Nastran 解析結果が表示できるようになります。
重要: 解析担当者は、適切な結果を確実に Simulation Mechanical モデルにマージする必要があります。そうでない場合は、エラーが発生し、アクティブな Simulation Mechanical 設計シナリオが破損します。
- 適切な *.fno または *.op2 ファイルが合併されることを確認します。ファイルは、現在ロードしている Simulation Mechanical モデルから以前にエクスポートした Nastran デッキを実行して生成する必要があります。
- Simulation Mechanical からエクスポートした後、Nastran エディタ内でモデルの節点または要素形状を変更しないでください。
- 現在ロードしている Simulation Mechanical 設計シナリオと取り込む Nastran *.fno または *.op2 ファイルの解析タイプが一致していることを確認します。
注: Simulation Mechanical では、*.fno または *.op2 ファイル内で合併された結果に次の特性があることが求められます。
- 体積(ソリッド)要素の結果は、グローバル座標系にあります。
- その他のすべての要素(平面、2D、線タイプ)の結果は、要素のローカル座標系にあります。
Simulation Mechanical からモデルを Nastran エディタにエクスポートするときに、必要なディレクティブ カードが Nastran デッキに自動的に追加されます。これらのディレクティブ カードには適切なコメントが付随します。元の Simulation Mechanical モデルに結果を合併する場合は、これらのディレクティブを変更または削除しないでください。
合併されたファイル形式(*.fno/*.op2)に関する考慮事項
一般的に、*.fno ファイルはより正確な変換結果を生成するため推奨されます。たとえば、次のような状況では *.op2 ファイルを合併しないでください。(これらの制限事項は、合併された *.fno 結果には適用されません)
- シェル要素が存在する場合: 変換された *.op2 結果は、Nastran と Simulation Mechanical 間で異なるシェル要素の方向を考慮しません。1
- プレート要素が存在する場合: 変換された *.op2 結果では、プレート結果の計算が基づく座標系が、Nastran と Simulation Mechanical 間で一致しない場合があります。1
- ビーム要素のせん断ダイアグラムおよびモーメント ダイアグラムが必要な場合: *.op2 ファイルから変換されたビームのせん断ダイアグラムおよびモーメント ダイアグラムが正確ではない場合があります。それ以外のビーム要素の結果はすべて正確です。
1 注: 平面要素(プレート/シェル)の方向の違いは、方向に固有の応力およびひずみテンソル結果に影響を与えます。計算された同等の応力とひずみ(フォン ミーゼス、トレスカ * 2 など)は影響を受けません。さらに、ローカル座標系の不一致による影響は、4 角形要素では最小で、3 角形要素では最大になります。
体積(ソリッド)要素結果の変換では、*.fno または *.op2 ファイルが Simulation Mechanical に合併された場合も同等な結果となります。