選択グループを使用すると、部品、辺、表面、ライン、頂点、要素、要素面、節点など、タイプが共通する複数のエンティティをグループ化できます。グループを作成すると、ブラウザでグループの見出しを 1 回クリックするだけで、グループを構成するエンティティをすべて選択できます。FEA エディタ環境または結果環境で、選択グループを定義します。
FEA エディタでは、選択グループに次のエンティティを含めることができます。
結果環境では、選択グループに次のエンティティを含めることができます。
注: 1 つの環境で作成された部品または表面のグループは、他方の環境でも使用できるようになり、両方の環境のグループが同期された状態に維持されます。1 つの環境で部品または表面グループを編集すると、その変更は他方の環境の対応するグループにも反映されます。その他のエンティティ(部品および表面以外)は、1 つの環境のみに適用されます。したがって、これらのエンティティを含むグループは、FEA エディタ環境と結果環境の間で共有されません。頂点は節点と同じではありません。1 つの頂点に複数の節点が存在する可能性があります(頂点が複数の部品、または 1 つの部品および 1 つの接触要素の交差点にある場合)。頂点という用語は、FEA エディタでラインの端点に固有のものです。節点という用語は、結果環境で解読された FEA 要素に固有のものです。
選択グループの推奨使用例
選択グループを使用することで、多くの処理の迅速性と効率性が向上します。ここでは、その数例を挙げます。
- 内部部品や重要な部品を表示するために、外部部品または表面をすばやく非表示にします。対象の外部部品や表面を選択グループにグループ化すると、これらの表示/非表示をグループ単位で切り替えることができます。
- 解析結果の確認が容易になります。次に例を示します。
- 拘束された表面をグループ化して、反力をすばやく合計します。
- 熱解析の要素面をグループ化して、[面を通過する熱流量]結果の合計をすばやく決定します。
- MES 解析での表面間接触ペアの定義を単純化します。複数の表面を 1 つの選択グループに統合し、2 つの接触ペア項目の 1 つとしてグループを定義します。この方法により、定義する必要がある個別の接触ペアの数を大幅に減らすことができる上、部品間の接触ペアを使用するよりも効率的に解析できます。
選択グループの作成方法
- ブラウザまたはグラフィックス ウィンドウで、共通するタイプのオブジェクトを選択します。単一の選択グループに、異なるエンティティ タイプを混合することはできません。
- グラフィックス ウィンドウ内で右クリックします。
- [選択グループ]をクリックします。
- [新規グループを作成]をクリックします。
注: 選択グループを既に定義している場合は、別のグループを作成するのではなく、選択したオブジェクトを既存のグループに追加できます。これを行うには、オブジェクト タイプが同一である必要があります。同様に、既存のグループから選択したエンティティを削除することも選択できます。
グループを表示するには、ブラウザの[選択グループ]フォルダを展開します。
選択グループを使用して作業する
既存のグループに対してさまざまな操作を実行できます。必要に応じて、次の操作を選択します。
- 選択したオブジェクトを既存のグループに追加する
- 選択したオブジェクトを既存のグループから除外する
- 選択したオブジェクトで構成されるグループを一覧表示する
- グループ間でオブジェクトを移動する
- グループ間でオブジェクトをコピーする
ヒント: 選択グループは、異なる部品のオブジェクトで作成できます。ただし、MES 解析の場合、同じ部品のオブジェクトにグループを限定すると、設定時間および解析時間が短くなります。
注: 選択グループおよびその適用の詳細については、Wiki の「
選択グループ」の基本スキル ビデオを参照してください。