拘束が不十分なモデル

解析中、モデル内に次のようなメッセージ(および剛性が 0 の場合や剛性が急激に変化した場合の類似のメッセージ)が表示されることがあります。

1. エラーの原因

このエラーは、モデル内で次のいずれかの問題が発生したことを示しています。

2. 問題がある節点/領域を特定する

警告メッセージに節点番号が表示されている場合は、結果環境を使用すればその節点を特定できます。(節点を選択する場合は、[結果の照会][照会][現在の結果][指定]を使用します。ワイヤフレーム ビューまたはシェーディングされていないビューでモデルを表示すると、選択した節点を簡単に見分けることができます([表示][外観][表示スタイル][フィーチャ]または[表示][外観][表示スタイル][メッシュ])。)

警告メッセージに表示されている番号は、節点番号でなければ、方程式番号か自由度(DOF)です。方程式番号から節点番号を取得する手順は次のとおりです。

  1. 必要であれば、[出力]タブの[解析パラメータ]画面にある[方程式番号データ]オプションを使用して、解析を再度実行します。節点番号と方程式番号の対応関係を示すリストが出力されます。[方程式番号データ]実行時オプションを指定せずに解析を実行した後で、方程式番号の表が必要になった場合は、再度モデルを実行する際に、[解法]タブの[剛性計算の後停止]チェック ボックスをオンにすることもできます。この実行時オプションを使用すると、解析は最後まで実行されず、剛性マトリックスおよび方程式番号の表が作成された時点でソルバーは停止します。そのため、[剛性計算の後停止]チェック ボックスをオンにすれば、時間を節約することができます。
  2. レポート環境で要約ファイルを表示します。[方程式番号]セクションを検索します([検索]ダイアログには、[Ctrl]+[F]を押せばアクセスできます)。表は、次のような形で表示されます。
  3. この表の中から、警告メッセージに表示されている番号(DOF 1365)を検索します。この番号は、Dx、Dy、Dz などさまざまな自由度(DOF)に対応する列のうち、いずれか 1 つの中に含まれています。(要素タイプによっては、自由度の中に一部、列として表示されないものがあります。)
  4. 方程式番号を特定したら、左端の列までその行の上をたどります。そこに表示されているのが、その方程式番号に対応する節点番号です。方程式番号があった列を上へたどると、それに対応する自由度を確認できます。この例の場合、方程式番号 #1365 は節点番号 10、自由度 Rx に対応しています。これは、節点 #10 を X 軸周りの回転に対して拘束する必要があることを示しています。
  5. 結果環境で、節点 #10 の位置を検索します。[結果の照会][照会][現在の結果][指定]コマンドを使用して、節点 #10 と入力します。モデル内でその節点が選択されます。

3. 問題点の解決