照明分析(ラジオシティ)

ライト レベルを照会し、データを分析して、レポートを作成するには、[照明分析](Lighting Analysis)ダイアログ ボックスを使用します。このダイアログ ボックスには、マテリアルの反射率、透過率、および輝度に関するレンダリング データが表示されます。

たとえば、照明エンジニアが、シーン内の照明器具が建物の壁を同じレベルで照らしているかどうかを確認したい場合があります。エンジニアは、ライトを天井に配置し、ラジオシティを処理した後で[照明分析](Lighting Analysis)ダイアログ ボックスを使用します。エンジニアは、シーン内のライト レベルおよびマテリアルの反射率を調査して、ライトの明るさの調整、単位の変更、またはマテリアルの反射率の低減を行います。

[照明分析](Lighting Analysis)ツールを使用するには、ラジオシティ ソリューションを計算し、シーンで表示する必要があります。よりよいフィードバックを得るには、このツールと[照明解析露出コントロール](Pseudo Color Exposure Control)を併用してください。このツールは、輝度または照度を、3ds Max が変換する値の明るさを示す擬似カラーにマップします。

ヒント: また、LogLUV TIFF ファイルまたは PIC ファイルを書き出して、他のソフトウェアで分析することもできます。この場合、[照明データ書き出し](Lighting Data Exporter Utility)ユーティリティを使用します。

インタフェース

[統計](Statistics)領域

選択されているオブジェクトに関するラジオシティ ソリューションのライティング統計を表示します。

任意のフォトメトリック値を選択します。
  • [輝度](Luminance) サーフェスから放たれるエネルギーの量です。
  • [照度](Illuminance) サーフェスに到達するエネルギーの量です。
ポイント
クリックしたオブジェクト上のポイントにおける輝度または照度です。
ポイント反射率
クリックしたオブジェクト上のポイントにおけるサーフェス マテリアルの反射率です。
ポイント透過率
クリックしたオブジェクト上のポイントにおけるサーフェス マテリアルの透過率です。
オブジェクト平均
オブジェクト全体のライト強度の量です。
オブジェクト最小
オブジェクトの輝度または照度の最小値です。
オブジェクト最大
オブジェクトの輝度または照度の最大値です。
シーン最大
シーンの輝度または照度の最高値です。

[選択情報](Selection Information)領域

オブジェクト名
選択されたオブジェクトの名前です。
オブジェクト領域
選択したオブジェクトの領域サイズです。
ポイントの位置
クリックしたオブジェクト上のポイントの X、Y、Z 座標です。