オイラー フィルタ

このトラック ビュー ユーティリティは、選択したアニメーション トラックの既存のアニメーション キーを処理することによって、オイラー回転を使用してアニメートされたオブジェクトのジンバル反転(変則的な回転アニメーション)を補正します。これは未加工のモーション キャプチャ データを読み込む際に、回転のアーティファクトを除去するのに大変便利です。この処理によってキー設定された方向が損なわれることはありません。

既定値では、このユーティリティは 3 つすべてのトラック(X、Y、Z)上にキーがあるフレームのみを修正します。[必要であればキーを追加](Add Keys If Needed)をオンにすると、X、Y、および Z キーのあるフレームを補正できます。また、1 または 2 つの軸上にキー設定したフレームにキーを追加することもできますが、この場合には補正を行って、フレームに X、Y、および Z キーを設定する必要があります。

既定値のフィルタリング範囲はシーンの現在アクティブな範囲で、ユーティリティに自動的に表示されます。フィルタリング範囲をアニメーションの特定のサブセットに限定するには、[開始時間](Start Time)と[終了時間](End Time)の設定を変更します。ユーティリティに対するいかなる変更も、現在の 3ds Max セッションの間は有効です。

ヒント: このユーティリティは[ドープ シート](Dope Sheet)モードでも動作しますが、[カーブ エディタ](Curve Editor)モードを使用した方がはるかに見やすくなります。

手順

[オイラー フィルタ](Euler Filter)を使用するには:

  1. オイラー回転を使用してアニメートされたオブジェクトを 選択します。
  2. 選択したオブジェクトを右クリックし、クアッド メニューから[カーブ エディタ](Curve Editor)を選択します。

    [カーブ エディタ](Curve Editor)モードでトラック ビューが開きます。アニメートされたトラックはハイライト表示されています。

  3. 回転トラックがトラック ビューでフィルタリングされて、ハイライト表示されていることを確認します。
  4. トラック ビュー の[編集](Edit)メニューから、[トラック ビュー ユーティリティ](Track View Utilities)を選択します。

    [トラック ビュー ユーティリティ](Track View Utilities)ダイアログ ボックスが開きます。

  5. ユーティリティのリストで、[オイラー フィルタ](Euler Filter)をクリックして[OK]をクリックするか、[オイラー フィルタ](Euler Filter)をダブルクリックします。

    [選択したオイラー トラックをフィルタ](Filter Selected Euler Tracks)ダイアログ ボックスが開きます。

  6. 必要に応じてパラメータを変更し、[OK]をクリックします。

    ユーティリティによって回転キーが調整され、ジンバル反転が除去されます。

インタフェース

[開始時間](Start Time)、[終了時間](End Time)

フィルタリングされる範囲です。既定値では、現在のアニメーション範囲です。

必要であればキーを追加

オンのとき、X、Y、および Z キーのあるフレームで補正を実行します。また、1 もしくは 2 つの軸上にのみキー設定されているが補正を必要とするフレームにはキーを追加、X、Y、そして Z の 3 軸にキーが設定されます。

OK

現在の設定を使用してフィルタリングを実行します。

キャンセル

フィルタリングを実行せずにダイアログ ボックスを閉じます。

親トピック: トラック ビュー ユーティリティ