[ストリップを設定](Strips Setup)ダイアログ ボックスでは、単一の大きなイメージをネットワーク上のいくつかの異なるサーバに分割する方法を指定します。指定した設定に基づいて 3ds Max によりレンダリングが自動的にサブディバイドされ、次にそれらの部分が組み合わされて最終イメージになります。
ネットワーク上のレンダリング ファームを使用して大きなイメージをレンダリングするには:
[レンダリング設定](Render Setup)ダイアログ ボックスが開き、[共通設定](Common)パネルが有効になります。
[ネットワーク ジョブの割り当て](Network Job Assignment)ダイアログ ボックスが表示されます。
[ストリップを設定](Strips Setup)ダイアログ ボックスが表示されます。ダイアログ ボックスには出力ソリューションが表示され、イメージがサブデバイドされる水平ストリップ数を指定してレンダリング ジョブを分割する方法を決定します。
オーバーラップは必ずしも常に使用する必要はありませんが、ストリップが例外に遭遇するとこの値が増加します。
ネットワーク レンダリング ジョブを管理するネットワーク レンダリング マネージャにジョブが送信されます。ジョブは、各スライスの最初のレンダリングからなり、スライスを組み合わせるか「縫い合わせて」最終イメージにします。
レンダリングとステッチのパスは、「スライス パス」と「ステッチ パス」で個別に指定します。すべてのスライスが終了すると、ジョブのステータスが[完了](Complete)になります。
最終イメージの水平および垂直解像度をピクセル単位で表示する読み取り専用フィールドです。
各水平ストリップの高さをピクセル単位または全体の高さに対するパーセントで設定します。既定値はイメージ全体の高さ(ピクセル単位)の 10 パーセントです。
この設定は、[ストリップ数](Number Of Strips)の設定と相互依存し反比例しています。一方を増やすと他方が 3ds Max によって減ります。
利用可能なサーバでレンダリングされる水平ストリップの数を設定します。既定値は 10 です。
この値でジョブを分配できるコンピュータの最大数が決まります。たとえば、既定値設定の 10 ストリップを使用すると、最大 10 台のマシンでジョブを実行できます。この場合、10 台のマシンのパフォーマンスがすべて同じであると仮定すると、レンダリング時間は、1 台のマシンで実行した場合の約 10 分の 1 になります。
この設定は、[ストリップの高さ](Strip Height)の設定と相互依存し反比例しています。一方を増やすと他方が 3ds Max によって減ります。
各ストリップが隣接するストリップとオーバーラップする量を設定します。この量をピクセル単位または最終イメージの高さに対するパーセントで指定します。
アンチエイリアシングおよびレンダリング効果によって作成されたイメージのアーティファクトを補正するには、一定のオーバーラップが必要です。イメージ スライスのずれが発生した場合は、[オーバーラップ](Overlap)の設定を高くします。
ストリップの高さとオーバーラップ設定をピクセルと最終イメージの高さに対するパーセントのどちらで表示するかを決定します。様々なオプションを変更すると、それに従って 2 つの値が変化します。
最終イメージが作成された後に「スライス」イメージを削除します。既定値ではチェックマークが付いていません。