Biped が持つ強力な機能の 1 つとして、任意の Biped のモーションを任意の他の Biped にマッピングできます。
尾を持たない Biped のモーションを尾を持つ Biped にマッピングすると、尾を持つ Biped に対する既定値の尾のモーションが自動的に計算されます。脚、脊椎、あるいは首のリンク数が少ない Biped のモーションを脚、脊椎、または首のリンク数が多い Biped にマッピングする場合にも、既定値のモーションが計算されます。モーション マッピングは、いくつかの方法で実行できます。たとえば、次のような方法があります。
- フィギュア モードをオンにし、Biped の構造を変更します。フィギュア モードをオフにすると、Biped の新しい構造に既存のアニメーションが適用されます。
- 任意の Biped を BIP ファイルまたは STP ファイルに保存し、異なる構造とサイズを持つ別の Biped にロードします。
- 任意の Biped から足跡をコピーし、それらを異なる構造とスケールを持つ Biped の足跡に貼り付けます。
歩幅のスケール モード
歩幅のスケール モードを使用すると、モーション マッピングの特定の局面を制御できます。
歩幅のスケール モードがオン(既定値)になっている場合、次のことが可能です。
- FIG ファイルをロードするか、Biped の脚の長さ、骨盤の幅、あるいは高さを変更した後で、フィギュア モードをオフにした場合は、脚の長さと骨盤の幅に合致するように足跡の位置がスケールされ、また Biped の新しい高さに合致するように重力が変更されます。
- BIP ファイルまたは STP ファイルをロードする場合は、ファイル内にある足跡の位置が、既存の Biped の脚の長さと骨盤の幅に合致するようにスケールされます。重力は、ファイルに格納されている重力に比例して調整されます(BIP ファイルまたは STP ファイルに格納されているモーションは、それに関連付けられた重力値を持ちます)。
- ある Biped からコピーした足跡を別の Biped に貼り付ける場合は、バッファ内にある足跡の位置が、既存の Biped の脚の長さと骨盤の幅に合致するようにスケールされます。重力は、ファイルに格納されている重力に比例して調整されます(BIP ファイルまたは STP ファイルに格納されているモーションは、それに関連付けられた重力値を持ちます)。
歩幅のスケール モードがオフになっている場合は、上記のいずれの場合においても計算は実行されません。この場合、Biped のサイズに対して不適切に過度に離れた間隔や近すぎる間隔の足跡上を Biped が動くようなアニメーションが生成される可能性があります。一般に、Biped とシーン内の他のオブジェクトとの間で空間的な関係を維持したい場合を除き、歩幅のスケール モードはオンのままにしておきます。
手順
歩幅のスケール モードをオフにするには:
- Biped を 選択し、 [モーション](Motion)パネルに移動します。
- [Biped]ロールアウトの下部のバーをクリックして、ロールアウトを展開します。
(ロールアウトがすでに展開されている場合は、バー内の左側にプラス記号ではなくマイナス記号が表示されます。)
- [モード](Modes)領域で、 ([歩幅のスケール モード](Scale Stride Mode))をクリックしてオフにします。
ボタンが変わり、歩幅のスケール モードがオフになったことを示します。
- ([フィギュア モード](Figure Mode))を使用してフィギュアを編集します。
キーフレーム モードまたは足跡モードに戻すと、Biped フィギュアの新しい比率に関係なく、Biped の歩幅の長さは変更されません。