このダイアログ ボックスの名前は状況に応じて変わります。中でも一般的な[シーンから選択](Select From Scene)または[オブジェクトを選択](Select Objects)では、シーン内に存在するすべてのオブジェクトのリストからオブジェクトをオブジェクト名で選択することができます。
[シーンから選択](Select From Scene)は、シーン エクスプローラのモーダルな読み取り専用バージョンです。名前やカラーなどのオブジェクト プロパティの変更に使用することはできません。 他にも、[シーンから選択](Select From Scene)とシーン エクスプローラには次のような違いがあります。
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単一のオブジェクトを選択してダイアログ ボックスを閉じるには、単にオブジェクトのリスト項目をダブルクリックします。
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このダイアログ ボックスはモーダルであるため、リスト内でハイライト表示された項目とシーン内で選択されている対応オブジェクトとが自動的に同期されることはありません。選択を作成するには、まずダイアログ ボックスを使って選択対象のオブジェクトをハイライト表示し、次に[OK]をクリックしてダイアログ ボックスを閉じてオブジェクトを選択します。
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[シーンから選択](Select From Scene)ではリストされた項目をドラッグすることができないため、階層やレイヤの内容を編集することはできません。ただし、新しいレイヤを作成することは可能であり、そこに選択したオブジェクトを割り当てることができます。
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既定では、フリーズおよび非表示のオブジェクトを表示するオプションはオフになっています。これらのタイプを表示するには、[オブジェクト タイプ](Object Types)で、[表示](Display)メニューまたは[表示](Display)ツールバーにある該当する切り替え( および )をクリックします。
- [表示](Display)ボタンなどの一部の切り替え設定の状態はそのまま保持されます。つまり、リセット操作後も、また 3ds Max を終了して再起動した場合でも、これらの設定は引き続き適用されます。これは、ダイアログ ボックスの位置とサイズについても当てはまります。ダイアログ ボックスのすべての設定を既定に戻すには、DefaultModalSceneExplorer.ini ファイルを検索して削除します。複数のバージョンが存在する場合は、最も最近のものを削除してください。
注: [シーンから選択](Select From Scene)ダイアログ ボックスの名前と機能は状況に応じて変わります。[選択して移動](Select And Move)などの変換がアクティブになっている場合は、ダイアログ ボックスでシーン内のすべてのオブジェクトを選択できます。ただし、アクティブになっているモードによっては、ダイアログ ボックスでの選択が制限されることがあります。たとえば、
[選択してリンク](Select and Link)がアクティブになっている場合はダイアログ ボックス名は[親を選択](Select Parent)になり、リンク可能なオブジェクトが表示されますが、選択済みの子オブジェクトは表示されません。 同様に、[グループ](Group)
[アタッチ](Attach)がアクティブになっている場合はダイアログ ボックス名は[グループにアタッチ](Attach To Group)になり、単独のオブジェクトではなくグループがリストされます。
ヒント: [シーンから選択](Select From Scene)ダイアログ ボックスの代わりに従来の[オブジェクトを選択](Select Objects)ダイアログ ボックスを使用したい場合、オプションで使用することができます。
CurrentDefaults.ini
ファイル(
[業界別の既定値](Market-Specific Defaults)を参照)を開き、[Scene Explorer]セクションを探して、SelectByNameUsesSceneExplorer の設定を変更します。1 に設定すると、[名前による選択](Select By Name)および関連コマンドの使用時に[シーンから選択](Select From Scene)ダイアログ ボックスが開きます。0 に設定すると、[名前による選択](Select By Name)および関連コマンドの使用時に従来の[オブジェクトを選択](Select Objects)ダイアログ ボックスが開きます。後者の機能は、モードレスではなくモーダルである点を除き、
[選択フロータ](Selection Floater)と基本的に同じです。
手順
名前別にオブジェクトを選択するには:
- シーン エクスプローラが 3ds Max ウィンドウの左側にまだドッキングされていない場合は、次のいずれかの操作を行います。
- リスト内の 1 つまたは複数のオブジェクトを選択するには、次のいずれかを実行します。
- 1 つのオブジェクトを選択してダイアログ ボックスを閉じるには、オブジェクト名をダブルクリックします。
- 連続した複数のオブジェクトを選択するには、ドラッグするか、クリック後に[Shift]を押しながらクリックします。連続していない複数のオブジェクトを選択する場合は[Ctrl]を押しながらクリックします。
- リストの上にあるフィールドに、検索する文字列を入力します。すると、入力した文字列と一致するすべてのオブジェクト名がリスト内でハイライト表示されます。大文字/小文字も正確に一致するオブジェクト名のみをハイライト表示するには、[大/小文字を区別](Case Sensitive)([選択](Select)メニュー)をオンにします。
注: オブジェクトをリンクする場合などは、オブジェクトは 1 つしか選択できません。
- [選択](Select)をクリックします。
オブジェクトが選択され、ダイアログ ボックスが閉じます。