スライダ マニピュレータ

スライダ マニピュレータはグラフィック コントロールで、アクティブ ビューポートに表示されます。[値](Value)を他のオブジェクトのパラメータにワイヤリングすると、シーン内にカスタム コントロールを作成し、視覚的なフィードバックを得ることができます。

スライダ マニピュレータ

注: スライダ マニピュレータはカスタム コントロールなので、その値には固有の単位がありません。接続されているパラメータの単位が使用されます。最小値が 0.0で最大値が 100.0 の場合、スライダの表示をパーセント値と見なすこともできます。

スライダ マニピュレータの使い方

スライダ マニピュレータには、次のようなコンポーネントがあります。

1.ラベル

2.値

3.移動

4.表示/非表示

5.スライダ バー

6.値を調整

7.幅を変更

スライダは、アクティブなビューポートに表示されます。

スライダ バーの下にある三角形をドラッグするとスライダーの値を調整できます。マウスでポイントすると三角形が赤に変わります。三角形はスライダの値を表し、ドラッグすると値が変わります。また、次のような変更を、[修正](Modify)パネルを開かずに行うことができます。

値を表す三角形と同じく、これらのコンポーネントもマウスをポイントすると赤に変わります。

手順

スライダ マニピュレータを作成するには:

  1. [作成](Create)パネルで ([ヘルパー](Helpers))をアクティブにして、ドロップダウン リストから[マニピュレータ](Manipulators)を選択します。
  2. [スライダ](Slider)ボタンをクリックします。
  3. ビューポートをクリックします。

    スライダ マニピュレータが作成されます。幅の既定値は 100.0 です。スライダ マニピュレータは、アクティブなビューポートの同じ場所に表示されます。

スライダ マニピュレータの値を変更するには:

  1. ([マニピュレータ](Manipulate))をオンにします。

    スライダの色が緑になります。

    ヒント: [作成](Create)パネル内では、 ([オブジェクトを選択](Select Object))をオンにしてからマニピュレータを使用します。そうしないと、新しいマニピュレータが簡単に作成されてしまいます。
  2. ビューポートで、スライダ バーの下にある三角形の上にマウスを移動します。

    マウスを三角形の上に移動すると三角形が赤くなり、ドラッグできるようになります。

  3. スライダ マニピュレータの三角形をドラッグします。

    三角形をドラッグすると、スライダに表示される値が変化します。

スライダ マニピュレータを移動するには:

  1. ([マニピュレータ](Manipulate))をオンにします。
  2. アクティブ ビューポートで、移動アイコン上にマウスを移動します。移動アイコンはスライダの左にある小さな四角形で、スライダ ラベル(ある場合)と値表示の下にあります。

    マウスを移動アイコン上に移動すると四角形が赤くなり、ドラッグできるようになります。

  3. ボックスをドラッグしてスライダを移動させます。

    角度型マニピュレータとは異なり、変換してもスライダには影響しません。

スライダ マニピュレータを接続して他のオブジェクトを制御するには:

  1. スライダを 選択します。
    注: ([マニピュレータ](Manipulate))がオフになっていることを確認して、スライダを選択します。
  2. [アニメーション](Animation) [ワイヤ パラメータ](Wire Parameters) [ワイヤ パラメータ](Wire Parameters)を選択します。

    マニピュレータを右クリックして、クアッド メニューの[変換](Transform)(右下)から[ワイヤ パラメータ](Wire Parameters)を選択することもできます。

    マニピュレータ上にポップアップ メニューが表示されます。

  3. ポップアップ メニューで[オブジェクト](Object) [value]を選択します。
  4. 操作するオブジェクトまでドラッグし、クリックします。

    オブジェクト上にポップアップ メニューが表示されます。

  5. ポップアップ メニューの[オブジェクト](Object)を選択し、次に操作するパラメータ名を選択します。

    [パラメータ ワイヤリング](Parameter Wiring)ダイアログ ボックスが表示されます。

  6. [パラメータ ワイヤリング](Parameter Wiring)ダイアログ ボックスで、方向がマニピュレータからオブジェクトに向かって(または双方向に)設定されていることを確認し、[コネクト](Connect)ボタンをクリックします。
  7. [パラメータ ワイヤリング](Parameter Wiring)ダイアログ ボックスを閉じます。

    これで、 ([マニピュレータ](Manipulate))をオンにしてスライダを使用すると、スライダの操作に応じてオブジェクトが更新されます。

インタフェース

名前

ビューポートに表示されるスライダ名です。既定値はありません。

スライダの値です。値は、スライドできる三角形の位置によって変わります。既定値は 0.0 です。

最小

スライダの最小値です。既定値は 0.0 です。

最大

スライダの最大値です。既定値は 100.0 です。

最小値が 0.0で最大値が 100.0 の場合、スライダの表示をパーセント値と見なすこともできます。

X 位置

アクティブ ビューポート内のスライダの X 位置です。既定値は、スライダ作成時にクリックしたビューポート内の X 位置です。

Y 位置

アクティブ ビューポート内のスライダの Y 位置です。既定値は、スライダ作成時にクリックしたビューポート内の Y 位置です。

スライダの幅(3ds Max 単位)。既定値は 100.0 です。

スナップ

このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、スライダは[スナップ値](Snap Value)で指定した増分値の分だけスナップします。既定値ではチェックマークが付いています。

スナップ値

[スナップ](Snap)にチェックマークが付いている場合のスライダの増分値です。既定値は 0.01 です。

非表示

このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、スライダはラベルを除いて非表示になります。また、移動コンポーネントと表示/非表示コンポーネントも非表示になります。既定値ではチェックマークが付いていません。