mental ray のディスプレイスメント

mental ray レンダラーによるディスプレイスメントのシェーディングは、標準マテリアルのディスプレイスメント マッピングに似ています。mental ray ディスプレイスメントを使用すると、ディスプレイスされたサーフェスの追加ポリゴンが 3ds Max シーンではなく、mental ray シーン データベースにのみ保存されるため、レンダリング時間を除き、シーンのメモリ要件が高くならないという利点があります。これは標準マテリアルおよびスキャンライン レンダラーによるディスプレイスメントのマッピングよりも、パフォーマンスが大きく改善される場合があります。

手順

mental ray レンダリングにディスプレイスメントを追加するには:

  1. [カスタマイズ](Customize) [基本設定](Preferences)を選択します。[mental ray]パネルで、[mental ray 拡張機能を使用可能](Enable Mental Ray Extensions)にチェックマークを付けます。
  2. メイン ツールバーの ([レンダリング設定](Render Setup))をクリックします。

    アクティブなレンダラーがまだ[mental ray レンダラー](mental ray renderer)になっていない場合には、[共通設定](Common)パネルで、[レンダリングを割り当て](Assign Renderer)ロールアウトを開き、[プロダクション](Production)レンダラーの[...]ボタンをクリックします。[レンダラーを選択](Choose Renderer)ダイアログ ボックスが表示されます。リストで[mental ray レンダラー](mental ray Renderer)をハイライト表示してから、[OK]をクリックします。

    [レンダリング設定](Render Setup)ダイアログ ボックスを開いたままにしておくか、最小化します。

  3. マテリアル エディタを開きます。
  4. [mental ray コネクション](mental ray Connection)ロールアウトで、 ロック ボタンをクリックしてディスプレイスメント コンポーネントをロック解除します。シェーダ ボタン([なし](None)ボタン)をクリックしてから、ブラウザでサーフェスにディスプレイスメント シェーダを割り当てます。
    警告: これによって、標準マップとしてベース マテリアルに割り当てられたディスプレイスメントがすべて無効になります。

    mental ray マテリアルを使用し、ディスプレイスメント コンポーネントにシェーダを割り当てる技術もあります。mental ray マテリアルを使用している場合は、最初にディスプレイスメント コンポーネントをアンロックする必要はありません。

  5. ディスプレイスメントを表示するオブジェクトにマテリアルを適用します。