波形コントローラ

波形コントローラは、一定かつ周期的な波形を生成する実数コントローラです。このコントローラは元来、点滅する照明の制御用に作成されたものであり、あらゆる実数値で使用できます。

波形コントローラがオブジェクトの軌道に与える影響を表示するには、[モーション](Motion)パネル [軌道](Trajectories)を選択します。

操作方法

例: 波形コントローラで球オブジェクトの可視性をアニメートするには:

  1. 球オブジェクトを作成します。
  2. [トラック ビュー](Track View)を開き、[球](Sphere)トラックを展開します。
  3. [編集](Edit)メニューで[可視トラック](Visibility Track) [追加](Add)を選択します。
  4. 可視トラックをハイライトして、[編集](Edit) [コントローラ](Controller) [割り当て](Assign)をクリックし、[波形実数](Waveform Float)を選択します。
  5. アニメーションを再生し、効果を確認します。

波形コントローラで球オブジェクトの半径をアニメートするには:

  1. 球オブジェクトを作成します。
  2. [トラック ビュー - ドープ シート](Track View - Dope Sheet)を開き、オブジェクト(球)トラックを展開します。
  3. 半径トラックを選択して[コントローラ](Controller)メニュー [割り当て](Assign)をクリックし、[コントローラを割り当て](Assign Controller)ダイアログ ボックスで[波形実数](Waveform Float)を選択します。
  4. アニメーションを 再生し、効果を確認します。

インタフェース

波形コントローラの割り当て後、トラック ビューで波形コントローラ トラックを右クリックすると、[波形コントローラ](Waveform Controller)ダイアログ ボックスにそのプロパティが表示されます。

波形リスト
波形を一覧表示します。
追加
リストの末尾に新しい波形を追加します。標準の波形は 1 周期 10 フレーム、振幅 100 の正弦波です。
挿入
選択されている波形スロットの直前に新しい波形を挿入します。
削除
選択されている波形を削除します。リスト内に波形が 1 つだけ表示されている場合は、このオプションは無効です。
[上へ移動](Move Up)、[下へ移動](Move Down)
リスト内で選択されている波形を上または下に移動し、波形の一覧順序を変更します。
使用不能にする
選択されている波形を無効化します。

プロパティ グラフ

[プロパティ グラフ](Characteristic Graph)には、次の 3 種類のいずれかのグラフが表示されます。表示するグラフは、表示エリアの下にあるラジオ ボタンで指定します。

  • この波形現在の波形のみを表示します。
  • この出力現在の波形とそれに先立つすべての波形の出力を表示します。
  • [最終出力](Final Output)リスト内のすべての波形の出力を表示します。 [トラック ビュー - カーブ エディタ](Track View — Curve Editor)をオンにすれば、波形コントローラを割り当てたトラックの最終出力を表示することも可能です。

上記のいずれのグラフでも、コントローラ波形の出力グラフは黒の実線で表示され、ゼロ水準はグレーの点線で表示されます。グラフの右側には 2 つの数値が表示されます。これらの数値は、それぞれ波形カーブの最大出力値と最小出力値を示しています。グラフの縦方向は波形の高さに応じて、横方向は最も周期が長い波形の 2 倍の長さになるように、それぞれ自動的に拡大/縮小されます。

[波形](Waveform)領域

この領域には、選択されている波形のパラメータを制御するためのコントロールがあります。

ヒント: トラック ビューの[ファンクション カーブ](Function Curve)モードで波形を表示すると、次のパラメータに変更を加えながら、その効果をリアルタイムで確認できます。
名前
波形の名前を表示します。
波形アイコン
波形の種類を指定します。[サイン](Sine)、[二乗](Square)、[三角形](Triangle)、[のこぎり歯](Sawtooth)、[ハーフ サイン](Half Sine)の 5 種類の波形があります。
反転
波形を垂直方向に反転します。
反転
波形を水平方向に反転します。
期間
波形 1 サイクルに含まれるフレーム数を設定します。編集ボックスで 0.01 ~ 9,999,999 の範囲の実数値を設定できます。
デューティ サイクル
方形波 1 サイクルの場合は、方形波が有効な期間の割合を指定します。既定値は 50 です。スピナーで 0 ~ 100 の任意の実数値を設定できます。
振幅
波形の谷からピークまでの高さを指定します。編集ボックスで 0 ~ 9,999,999 の範囲の実数値を設定できます。
位相
波形のオフセットを指定します。編集ボックスで 0 ~ 1 の範囲の実数値を設定できます。
効果
各波形には、次のいずれかの効果パラメータを設定します。
  • 追加直前の波形出力に現在の波形出力を追加します。 これが既定値です。
  • [乗数](Multiply)直前の波形出力に現在の波形値を掛け合わせます。
  • 上をクランプ直前の波形出力を、現在の波形値の上限に設定します。
  • 下をクランプ直前の波形出力を、現在の波形値の下限に設定します。

[垂直バイアス](Vertical Bias)領域

波形の出力値は、[垂直バイアス](Vertical Bias)パラメータを調整して変更できます。編集ボックスで -9,999,999 ~ 9,999,999 の範囲の実数値を設定できます。

  • [センタリング](Centered)波形の垂直バイアスの中間位置をゼロ水準に揃えます。 たとえば、振幅 100 単位の波形の出力範囲は -100 ~ 100 になります。
  • [自動 > 0](Auto > 0)波形全体をゼロ水準より上にシフトします。
  • [自動 < 0](Auto < 0)波形全体をゼロ水準より下にシフトします。
  • [手動](Manual)スピナーで波形の位置を手動調整します。