サブオブジェクト レベルでボディ オブジェクトを使用する

3ds Max でボディ オブジェクト(結合ボディおよびボディ カッター オブジェクトを含む)を操作すると、モディファイヤ スタックでは[オペランド](Operand)、[エッジ](Edge)、[面](Face)、[要素](Element)の 4 つのサブオブジェクト レベルが使用可能になります。

注: ボディ オブジェクトでは、[エッジ](Edge)、[面](Face)、[要素](Element)レベルは[編集可能ボディ オブジェクト](Editable Body Object)ロールアウトの上部にあるボタンからも使用できます。ただし、[オペランド](Operand)レベルのボタンはありません。

ボディ オブジェクトはメッシュではなく手続き式に定義されるため、これらの構造は 3ds Max で一般的に見られるオブジェクトの構造とは異なります。 たとえば、球や円柱など丸みのあるオブジェクトの周囲が、以下の図に示すように、単一の面で構成されていることがあります。

左: メッシュの円柱には多くの面があります。

右: ボディ オブジェクトの円柱には、上面、底面、側面の 3 つの面しかありません。

各サブオブジェクト レベルは以下のとおりです。

オペランド
オペランドとは、[結合ボディ](Join Bodies)または[ボディ カッター](Body Cutter)で作成された合成オブジェクトのコンポーネントです。ボディ オブジェクトのサブオブジェクトは、[オペランド](Operand)レベルでのみ変換できます。

[オペランド](Operand)レベルは、すべてのボディ オブジェクトで使用できますが、結合ボディおよびボディ カッター(つまりブール演算タイプ)オブジェクトにしか適用されません。これらのオブジェクト タイプのいずれかを使用してオブジェクトを結合した後、[オペランド](Operand)サブオブジェクト レベルにアクセスして、サブオブジェクトを動かし、たとえば、1 つのシェイプから別のシェイプをカットすることができます。

[エッジ](Edge)、[面](Face)、[要素](Element)サブオブジェクトは変換することができません。ただし、これらのサブオブジェクト レベルでは次に説明するような操作が可能です。

エッジ
[エッジ](Edge)レベルでは、連結することで、エッジを結合できます。

最適なレンダリング結果を得るには、一般には連結されていないエッジ、つまり「開いた」エッジを避けるべきです。[編集可能ボディ オブジェクト](Editable Body Object)ロールアウトの下部にある数値表示に、開いたエッジの数が表示されます。また、ビューポートでは、開いたエッジが以下の図のように青で示されます。

エッジは、ビューポートで以下の状態を示す 4 つの異なる色で描画されています。

1. オレンジ: 非多様体エッジ(3 つ以上の面に接続されている)

2. 青: 開いた(連結されていない)エッジ

3. 白: 連結されているエッジ

4. 赤: 選択されているエッジ

前の図のオレンジ色の非多様体エッジは、2 つの球を[交差 + 合成 面](Intersect + Merge Faces)演算を使用して結合することにより作成したものです。

エッジ サブオブジェクト レベルでは、特定のエッジ ペアを連結することができます。これには、ペアの両方を選択し(領域選択を使用すると便利です)、[編集可能ボディ オブジェクト](Editable Body Object)ロールアウトの[選択を結合](Weld Selected)を使用します。あるいは、単純に[すべてを接続](Weld All)を使用してすべての開いたエッジを連結できます。

注: ジオメトリ エッジと、ビューポートでボディ オブジェクトのシェイプを視覚化するためだけに使用されている表示カーブを区別することが重要です。表示カーブは、[ビューポート表示設定](Viewport Display Settings)[カーブ表示](Curve Display)領域[ライン U/V](Lines U/V)設定を調整することで生成できます。このカーブは選択できません。選択可能なエッジを表示するには、[エッジ](Edge)サブオブジェクト レベルにアクセスし、Ctrl+A (全選択)を押します。

ボディ オブジェクト形式に変換され、カーブとして表示されている円環体。[ライン U](Lines U)、[ライン V](Lines V)はともに 2 に設定されています。ジオメトリ エッジは赤(選択された状態)、表示専用のカーブは白で示されています。

ボディ オブジェクトの面とは、1 つまたは複数のエッジで囲まれたサーフェスの一部を指します。メッシュ オブジェクトの面とは異なり、ボディ オブジェクトは必ずしも平面ではありません。[面](Face)レベルでは、[編集可能ボディ オブジェクト](Editable Body Object)ロールアウトのすべてのコマンドを使用できます。「選択を」が付いたコマンドを使用するには選択を行う必要があります。

いくつかの面が選択された状態のヘア ドライヤ(Autodesk Inventor から読み込み)

要素
ボディ オブジェクトの要素は、メッシュ オブジェクトの要素と同じように、連続する面の集合で、物理的に他の面からは独立しています。最も一般的には、[アタッチ](Attach)コマンドでオブジェクトを結合すると複数の要素が作成されます。要素を選択することは、要素内のすべての面を選択することと同じです。