デイライト システムの効率的な代替システムである新しいサン ポジショナおよび Physical Sky には、最新の物理ベース レンダラーのユーザ向けに調整されたワークフローが用意されています。
他の使用可能なサンライト システムおよびデイライト システムと同様に、太陽ポジショナおよび物理的な空は地理的に正しい角度に従うライトと、地球上の指定された場所における太陽の動きを使用します。位置、日付、時間、およびコンパス方位を選択できます。日時もアニメートできます。このシステムは計画中の構造および既存の構造に対する影の研究に最適です。また、[緯度](Latitude)、[経度](Longitude)、[北方向](North Direction)、[軌道スケール](Orbital Scale)をアニメートすることもできます。
太陽ポジショナおよび物理的な空の主な利点は、従来のサンライト システムおよびデイライト システムと比べて効率的かつ直感的なワークフローであることです。従来のシステムは 5 つの異なるプラグイン(コンパス マーク、サン オブジェクト、スカイ オブジェクト、デイライト コントローラ、および環境マップ)で構成されています。これらはインタフェース内のさまざまな場所に配置されています。たとえば、デイライト システムは[システム](Systems)パネル内にありますが、データ位置の設定は[モーション](Motion)パネル内にあります。
この太陽ポジショナと物理的な空は、さらに直感的な場所である[ライト](Light)パネル内にあります。太陽ポジショナはシーン内の太陽の位置を決めるためのものです。日付と場所の設定は[太陽の位置](Sun Position)ロールアウト内にあります。太陽の位置オブジェクトを作成すると、適切な既定値を使用して環境マップおよび露出制御プラグインが作成されます。シェーディングに関連するすべてのパラメータは、マテリアル エディタの[物理的な太陽と空](Physical Sun & Sky)ロールアウト内にのみあります。これによって重複がなくなるためワークフローは簡素化され、不一致が生じる可能性は小さくなります。
太陽ポジショナと物理的な空はレンダラーに依存しません。Mental Ray やスキャンラインなどの複数の光源を使用するか、ART や iray などのシンプルな環境マップとして使用して、この機能を内部的にサポートする必要があるかどうかは、レンダラーによって決まります。また、スキャンライン シェーディング機能が実装されるため、スキャンライン レンダラーを使用した場合は環境マップとして完全に機能しますが、イルミネーションには対応しません。サードパーティ製レンダラーはこの機能を利用することで、シェーダを実際に実装しなくても、太陽/空シェーダを簡単にサポートすることができます。
太陽ポジショナおよび物理的な空を使用するには
既定値では、時刻は正午、日付およびタイム ゾーンはコンピュータのローカル設定に基づきます。既定の場所は、米国カリフォルニア州サンフランシスコです。
一般的に、最初に場所を選択し、次に日付と時間を調整する方法が一番簡単です。