[発生ストリーム](Birth Stream)オペレータ

[発生ストリーム](Birth Stream)オペレータは、元のパーティクル フロー システムに含まれている[発生](Birth)オペレータとほとんど同じように動作しますが、パーティクルの発生位置(オペレータ アイコン上の)と速度を設定する機能が追加されています。新しいパーティクルが既存のパーティクルと衝突することを防ぐための追加プロパティを備えているので、MassFX シミュレーション向けの最適条件を作成します。

パーティクル オーバーラップのテストをスピードアップするために、オペレータはパーティクルのシェイプと方向を考慮に入れません。オーバーラップ条件は、既存のパーティクルからの最短距離(分割)によって定義されます。新しいパーティクルが既存のパーティクルをオーバーラップするとオペレータが判断した場合、新しいパーティクルの発生を遅らせることができます。

[発生ストリーム](Birth Stream)を使用するには、[発生ストリーム](Birth Stream)をイベントに追加するか、パーティクル システムの既存の発生オペレータを置き換えます。[発生ストリーム](Birth Stream)オペレータを追加すると、ワールド座標(0,0,0)に発生ストリーム ヘルパー オブジェクトが作成されます。このアイコンを、パーティクルを発生させる場所に配置します。

最良の結果を得るために、イベントに位置タイプのオペレータが含まれている場合は、そのオペレータを削除します。また、オペレータには速度の設定がビルトインされているので、[発生ストリーム](Birth Stream)オペレータによって与えられた速度を変更する場合以外は、イベントで速度タイプのオペレータは不要です。

[発生グリッド](Birth Grid)オペレータ」および「[発生グループ](Birth Group)オペレータ」も参照してください。

インタフェース

[放出開始]
オペレータによってパーティクルの放出が開始されるフレーム番号です。既定値は 0 です。
[放出終了]
オペレータによってパーティクルの放出が停止されるフレーム番号です。既定値は 30 です。
[レート]
放出するパーティクルの数です。オペレータは、[放出開始](Emit Start)フレームから[放出停止](Emit Stop)フレームまでの間、このパーティクル数を毎秒放出させます。既定値は 60.0 です。
合計
オペレータによって放出するパーティクル総数の計算値です。
[分割]
新しいパーティクルと既存のパーティクルの間の最短距離です。既定値は 1.0 です。
ヒント: 最良の結果を得るには、[分割](Separation)の値を、[ストリーム ソース アイコン](Stream Source Icon)領域の[幅](Width)または[長さ](Length)の小さい方の値の半分以下に維持する必要があります。
オーバラップ時の発生遅延(Delay Birth If Overlap)
オンにすると、アイコン サーフェスに新しいパーティクルを生成するための十分な領域がないと、[分割](Separation)の値が与えられ、新しいパーティクルの生成が遅延するので、発生率が実際に低速になります。オフにすると、スペース競合が発生し、十分な領域が空くまで発生ストリームは新しいパーティクルを生成できません。

オンの場合、生成されるパーティクルの総数は、[合計](Total)フィールドに表示される数と同程度になりますが、[放出終了](Emit Stop)パラメータが示すフレームの後にいくつかのパーティクルが生成されることがあります。オフの場合、[放出終了](Emit Stop)フレームの前にすべてのパーティクルが生成されますが、生成されるパーティクルの総数が[合計](Total)フィールドの値と異なることがあります。

[オーバーラップ時の発生遅延](Delay Birth If Overlap)オプションの効果を示すビデオについては、する場合、「オーバーラップ時の発生遅延(Delay Birth If Overlap)」を参照してください。

[速度]
オペレータがパーティクルを放出する速度です。既定値は 300.0 です。

この設定を使用すると、発生イベントで別個の[速度](Speed)オペレータが不要になりますが、[発生ストリーム](Birth Stream)の[速度](Speed)の値を無効にする場合は、イベントでその後に続く[速度](Speed)オペレータを使用します。ただし、速度は、現在のフレームでアイコン サーフェスにフィットさせることができるパーティクルの数を計算/予測するために[発生ストリーム](Birth Stream)が使用する重要な係数であることに注意してください。オペレータは、新しいパーティクルの位置を「垂直」(アイコンの矢印の方向)の次元に分配し、アイコンの断面により適切にフィットさせます。[速度](Speed)の値が小さすぎる場合は、オペレータが動作するスペースが小さくなるので、新しいパーティクルを生成する可能性が低くなります。値が大きすぎる場合は、オペレータが、スペースに実際に許容される数よりも多いパーティクルを生成する傾向があります。したがって、[速度](Speed)の値は、後に続く速度タイプのオペレータの[速度](Speed)の値と同程度にする必要があります。

アイコン動作を継承(Inherit Icon Movement)
オンにすると、各パーティクルのレートやモーションの方向が、発生時のアイコンの値に設定されます。オフにすると、アイコンの動きはパーティクルに影響を及ぼしません。既定値ではチェックマークが付いていません。
強度
パーティクルがアイコンの動きを継承する範囲をパーセンテージで指定します。[アイコン動作を継承](Inherit Icon Movement)がオンの場合にのみ使用できます。既定値は 100 です。
ストリーム ソース アイコン(Stream Source Icon)
ストリーム ソース アイコンのシェイプを[長方形](Rectangle)または[楕円](Ellipse)に設定し、[長さ](Length)および[幅](Width)をワールド単位で設定します。
[調整カラー]
オンにすると、ストリーム ソース アイコンのカラーがイベントの[表示](Display)オペレータのカラーと同じになります。

[独自性](Uniqueness)領域

[独自性](Uniqueness)の設定によって、アイコン サーフェス上の新しいパーティクルのランダム配置が決定されます。新しい位置が[分割](Separation)の条件を満たさない場合、パーティクル フローが配置を却下し、別の配置を試します。

シード
生成されるランダムな数のシーケンスを変更します。
新規
ランダム化する式を使用して新規シードを計算します。
[最大試行回数]
新しい配置の生成が不可能だと判断されるまでパーティクル位置の生成を試行する最大回数です。この値が大きくなると、余分の計算を犠牲にして生成されるストリームが高密度になります。既定値は 100 です。