[レイトレース](Raytrace)の[減衰](Attenuation)ロールアウト

オブジェクトに反射または屈折して入射したレイは、既定値では、永遠に減衰することなく空間を移動します。このロールアウトのコントロールでレイを減衰し、距離に応じてレイを減らすことができます。

レイトレース マップでは、減衰はクリッピング アルゴリズムで実現します。最大減衰範囲を超えたオブジェクトは、レイトレースによる処理の対象外となります。このため、減衰を設定すればレンダリング時間を大幅に節約できます。

インタフェース

フォールオフ タイプ
使用するフォールオフを選択します。
  • [オフ](Off) 減衰をオフにします(既定値)。
  • [線形](Linear) 線形減衰を設定します。線形減衰は、開始範囲と終了範囲の間の値を計算します。
  • [逆二乗](Inverse Square) 逆二乗減衰を設定します。逆二乗減衰の計算は開始範囲で始まり、終了範囲は使用しません。逆二乗は、実世界における光の実際の減衰率です。しかし、この方法でレンダリング シーンに望む効果が得られるとは限りません。
  • [指数](Exponential) 指数減衰を設定します。指数減衰は、開始範囲と終了範囲の間の値を計算します。使用する指数も指定します。
  • [カスタム フォールオフ](Custom Falloff) 減衰に使用するカスタム カーブを使用します(フォールオフ)。
開始フレーム
減衰が始まるワールド単位の距離です。既定値は 0.0 です。
終了フレーム
レイが完全に減衰するときのワールド単位の距離を設定します。既定値は 100.0 です。

逆二乗減衰では使用しません。

指数
指数フォールアウトで使用される指数を設定します。既定値は 2.0 です。

指数減衰でのみ使用します。

カラー値
減衰に従って光のレイの動作に影響します。既定値では、レイがフェード アウトするとき、バックグラウンド カラーでレンダリングされます。代わりに、カスタム カラーを設定できます。
  • [バックグラウンド](Background) レイが減衰するとき、反射または屈折したレイで表示される実際の色ではなく、バックグラウンド(シーンのバックグラウンド、または[レイトレース パラメータ](Raytracer Parameters)ロールアウトでローカルに指定したバックグラウンド)に戻ります
  • [指定](Specify) レイが減衰時に戻るカラーを設定します。

    バックグラウンド カラーを使用しないのであれば、通常は黒かグレーが減衰カラーには適しています。

[カスタム フォールオフ](Custom Falloff)領域

次のコントロールは、[フォールオフ タイプ](Falloff Type)が[カスタム フォールオフ](Custom Falloff)に設定している場合にのみ使用できます。

カスタム フォールオフ
フォールオフ カーブを使用して、範囲の開始と終了の間のフォールオフを決定します。

カスタム減衰用のコントロールがあります。カスタム減衰カーブは左にあります。カーブの下のグレー スケール バーでは、ライト レイの強さが減少するにつれてカーブがフォールオフに与える影響が示されます。

近接
開始範囲の距離での反射/屈折レイの強度を設定します。0.0 から 1.0 までの正規化されたパーセントです。既定値は 1.0 です。
コントロール 1
カーブ開始近くのカーブの形を制御します。既定値は 0.667 です。
コントロール 2
カーブ終了近くのカーブの形を制御します。既定値は 0.333 です。
遠方
終了範囲の距離での反射/屈折レイの強度を設定します。0.0 から 1.0 までの正規化されたパーセントです。既定値は 0.0 です。